コンペマシンCRの魂を宿したスーパーデュアルパーパス
CRM250Rはホンダの公道走行用の250㏄デュアルパーパスモデルとして1989年4月に発売。以来、2ストローク特有の豪快なパワーで、多くのオフロードファンから支持されてきた。車両重量112㎏の車体で、発売当初は246㏄、最大37馬力だったが、91年のモデルチェンジを経て、40馬力までパワーアップ。1996年には年々強化される環境適合基準に対応するため、CRM250ARへとフルモデルチェンジを遂げた。新開発のAR燃焼エンジンを搭載し、排気量を249㏄まであげて40馬力を維持、燃費を大幅に改善した。しかしそのARエンジンをもってしても排気ガス規制に対応できなくなり、数年後に生産終了となった。今でも熱心なファンの多いモデルである。
CRM250R (MD24)
●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●246㏄●37PS/8500rpm●3.4㎏-m/6500rpm●112㎏●3.00-21・4.60-18●42万9000円●1989年
全日本モトクロス選手権などで大活躍していたCRシリーズのレプリカとして1989年に発売。軽量、コンパクトでパワフルな水冷2サイクルエンジンを備えており、本格的なオフロード走行が楽しめるランドスポーツ。
CRM250R (MD24)
より高い走破性を求める市場に応えるべく、エンジンの出力特性を適正化。最大トルクは0.3㎏m、馬力も3PSアップさせた。ギア比や各部の耐久性も調整し、サスペンションには倒立式高剛性フォークを採用。
CRM250R (MD24)
2型から足回りを強化し、悪路での使い勝手を向上。ステップも前後に10㎜大きい幅広タイプに変更された。更に左右レバーのショート化や、クラッチワイヤーのステンレス化、ホイール、リムを中空タイプに変更。
CRM250AR (MD32)
AR燃焼エンジン搭載により、燃費の向上と排出ガス中のHCの低減、出力特性の向上を図った。排気量を249㏄にUPし、40馬力を維持。フロントサスにはエアバルブを装着し、リアサスはストローク増やしオフロード走破性を向上。更にヘッドライトの光量もUP。
CRM250R (MD24)
フロントサスペンションに中空インナーロッドを採用し、オフロードでの走破性能を更に向上。馬力に変更はないが排気系の新設計により最大トルクが0.3㎏m向上。更にPGMの精度もUP。
50/80も本格派オフモデル
CRM80 (HD11)
CRM50 (A-AD10)
既存のデュアルパーパスモデルMTXがCRの外装イメージなどを継承し、フルモデルチェンジして生まれたのがCRM50/80。足回りやブレーキなどの装備が充実しており、小排気量ながらオフロード走行の楽しさを十分に味わえる。