今大会、初のマラソンステージを制したのはホンダのリッキー•ブラベック
ステージ4は今回のダカールラリーでは初のマラソンステージとなりました。メカニックのサポートなどが受けられず、難易度の高いコースが続くこの難しいステージを制したのは、ホンダのリッキー•ブラベック。2位のM.ウォークナー(KTM)に6分以上の大差をつけてステージ優勝を果たしました。優勝候補のひとりだったホアン•バレダがステージ3でまさかのリタイアとなり、ライダーの4人体勢になったホンダワークスチームにとって、ステージ4で大切な勝利を掴みました。
ステージ4を走り終えたリッキー•ブラベックは次のようにコメント。「最高の気分だよ。こういう勝利を待っていたんだ。総合トップに立てるだけのリードで持ってステージ優勝出来たことが本当に嬉しい。今日優勝すれば明日のステージで楽になるとわかっていたので、今日はとにかくプッシュした。明日は台数でのモトクロススタイルのスタートになるだろうから、序盤から飛ばして行くつもりだよ」
マラソンステージで追い上げをかけて来たKTMワークスチーム
昨年王者のマティアス・ウォークナー(KTM)はステージを2位で完走。チームメイトのトビー・プライス、サム・サンダーランドはそれぞれ3位、4位を獲得して、KTMファクトリーチームにとって非常にポジティブな結果となりました。
今日のステージ4と明日のステージ5はライダー達はメカニカルサポートを受けることが出来ないマラソンステージのため、ライダー達はタイヤを温存しつつも、ライバル達から遅れを取らぬように走行する必要がありました。SS区間の後の短いリエゾン区間からライダー達はビバークに到着。全てのメンテナンスを自分達、そしてチームメイトの助けあって、次のステージ5に挑みます。
ステージ4 リザルト
- リッキー・ブラベック (ホンダ) 03:40'30
- M.ウォークナー (KTM) 03:46'49 +00:06'19
- T.プライス (KTM) 03:47'37 +00:07'07
- A.ファン・ビファレン (ヤマハ) 03:53'59 +00:13'29
- S.サンダーランド (KTM) 03:54'05 +00:13'35
【暫定総合順位】
1. リッキー・ブラベック (ホンダ) 12:33'00
2. P.クインタニラ (ハスクバーナ) 12:35'19 +00:02'19
3. T.プライス (KTM) 12:37'22 +00:04'22
4. S.サンダーランド (KTM) 12:40'45 +00:07'45 00:02'00
5. A.ファン・ビファレン (ヤマハ) 12:41'56 +00:08'56
明日はモケグアからアレキパへと向かうステージ5。全長は総距離776m、その内345kmがスペシャルステージとなります。明日もメカニカルアシストを得ることが出来ないマラソンステージが続きます。コースミスやマシントラブルなどを起こさないことが勝利への絶対条件でしょう。レースはいよいよ中盤戦へと向かいます。