赤か白か、それともダークか色選びに悩める愉しさ
DUCATI Monster 821
モンスターと言えば、それまでのネイキッドモデルにはない圧倒的な美しさを持った、誕生の瞬間から特別なモデルである。モンスター以降、その存在感に意図せずも影響を受けただろうモデルが登場していることからも、ドゥカティが持つスペシャルなデザイン性を疑うことはないはすだ。
現行モデルのモンスター821もモンスターらしさを構成するマッスルでスポーティなライン、丸型ヘッドライト、隆々としたデザインのタンクなど特徴的な中にも「ミニマリズム」の思想に基づいたデザインで出来上がっている。
言わばその、「モンスタースタイル」を現代的なテクノロジーと最高品質の素材により、一層洗練されたモダンなスポーツバイクに仕上げているのが、現行のモンスター821と言える。さらに、イタリアンブランドならではのカラーリングがもたらす印象の違いを、上手にモンスター821にも注入されている。
ドゥカティのイメージカラーとも言える美しい赤はもちろん、レーシングイメージの白、クールな印象を強めるブラックと、色が違うだけで、まるで車種が違うかのような印象を与える。それは単に色が違うだけでなく、外装パーツやフレーム、ホイールなど、それぞれの配色を各カラーで変化をつけることで、カラーバリエーションを選ぶ愉しさを演出している。これもまたモンスター821の魅力なのである。
通好みのシックなダークスタイル
DUCATI Monster 821 Dark
撮影/南 孝幸・森 浩輔 文/宮崎敬一郎・太田安治・中村浩史