CBR900RRの登場をきっかけにスーパースポーツの勢力図は一変。

ライバルも同様なモデルを開発するようになり、ヤマハYZF-R1、スズキGSX-R1000、カワサキZX-9Rなどが続々と登場。

ホンダも手をこまねいていたわけでなく、CBR900RRもそのコンセプトを受け継ぎながらモデルチェンジを繰り返して性能向上を図る。

画像: HONDA CBR900RR(200) エンジンは排気量を929cにまで拡大し、PGM-FI化でパワーアップ。フレームはセミピポットレス構造の新型となり、倒立フォークの採用、フロントホイールの17インチ化でハンドリングにも磨きがかけられた。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●929cc●152PS/11000rpm●10.5kg-m/9000rpm●170kg(乾)●120/70ZR17・190/50ZR17●輸出車

HONDA CBR900RR(200)
エンジンは排気量を929cにまで拡大し、PGM-FI化でパワーアップ。フレームはセミピポットレス構造の新型となり、倒立フォークの採用、フロントホイールの17インチ化でハンドリングにも磨きがかけられた。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●929cc●152PS/11000rpm●10.5kg-m/9000rpm●170kg(乾)●120/70ZR17・190/50ZR17●輸出車

フレームやサスの改良、徹底した軽量化に加え、初代の893ccから918cc、929cc、954ccとエンジンの排気量も徐々に拡大してパワーアップを図るなど完成度をさらに高め、根強い支持を獲得していく。

04年には後継モデルとして、MotoGPマシンのテクノロジーでさらに速さを追求したCBR1000RRがデビュー。

画像: HONDA CBR1000RR(2004) PGM-DSFI、ユニットプロリンクなど、RC211Vの最新テクノロジーを取り入れたCBR1000RR。国内仕様は94PSに抑えられている。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●998cc●94PS/10000rpm●8.6kg-m/6000rpm●210kg●120/70ZR17・190/50ZR17●120万7500円

HONDA CBR1000RR(2004)
PGM-DSFI、ユニットプロリンクなど、RC211Vの最新テクノロジーを取り入れたCBR1000RR。国内仕様は94PSに抑えられている。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●998cc●94PS/10000rpm●8.6kg-m/6000rpm●210kg●120/70ZR17・190/50ZR17●120万7500円

モデルチェンジで世代を重ねながらブラッシュアップされ、14年モデルではオーリンズ製サスを標準装備し、精密に組み上げられたエンジンを搭載する特別仕様ののSPも追加。

画像: HONDA CBR1000RR SP (2014) CBR1000RRの上級バージョン。前後サスはオーリンズの最上級品を採用。エンジンはピストンとコンロッドの重量バランスを精密に選別した特別仕様。ブレーキはブレンボ製モノブロックキャリパーで、ABSも専用セッティングが施される。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●999cc●123PS/9500rpm●9.9kg-m/8500rpm●211㎏●120/70ZR17・190/50ZR17●203万400円

HONDA CBR1000RR SP (2014)
CBR1000RRの上級バージョン。前後サスはオーリンズの最上級品を採用。エンジンはピストンとコンロッドの重量バランスを精密に選別した特別仕様。ブレーキはブレンボ製モノブロックキャリパーで、ABSも専用セッティングが施される。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●999cc●123PS/9500rpm●9.9kg-m/8500rpm●211㎏●120/70ZR17・190/50ZR17●203万400円

04年のスーパーバイクレースのレギュレーション変更によりレースにも使用されるようになり、スーパーバイク世界選手権や鈴鹿8耐で今もなお活躍中だ。

CBR900RRの流れを汲むスーパースポーツの「RR」は、CBR1000RRだけでなくミドルバージョンのCBR600RRもラインアップ。

その他にもCBRは、現行モデルに限ってもCBR125R・250R・300Rという水冷単気筒エンジンを積んだライトウエイトモデル群、水冷並列2気筒エンジンを積むベーシックモデル的な性格のCBR500Rとその国内仕様のCBR400R、そして昨年登場した新開発の648cc水冷直4エンジンを搭載するオールラウンドモデルのCBR650Fと多彩なモデルを用意。

幅広い層のライダーのさまざまな要望を満たし続けている。

まとめ:オートバイ編集部

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