いつの時代も愛され続け27年目を迎えた永遠の定番
1992年、CB1000スーパーフォアとともに「プロジェクトBIGー1」コンセプトの下で登場したのがCB400スーパーフォア。
堂々たるスタイリングと高性能と扱いやすさを兼ね備えたパフォーマンスで爆発的なヒットを記録し、瞬く間に400スポーツクラスの頂点に君臨した。
その後もたゆまぬ改良を続け、1999年には革新的なバルブ数切替機構「ハイパーVTEC」を搭載、2007年からはFI化も施され、この年同時にハーフカウル装備のボルドールも登場。
進化と熟成を重ねながら、常に時代の最先端を走り続けてきた。
常にクラスをリードする存在であり続けたということは、常に多くのライダーから愛されてきたということ。
クラストップの高性能ながら、従順で優しいパワーフィールで、ビギナーからベテランまで、幅広い層のライダーを常に惹きつけながら、CB400はいつの時代も「ニッポンのヨンヒャク」を代表する存在となっている。
このバイクがあったから、400スポーツが今でも楽しめるのだ。
APECIFICATION
全長x全幅×全高 2080x745x1080(1160)㎜
ホイールベース 1410㎜
シート高 755㎜
最低地上高 130㎜
車両重量 201(206)㎏
エンジン形式/総排気量 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒/399㏄
ボア×ストローク/圧縮比 55x42㎜/11.3
最高出力/最大トルク 56PS/11000rpm/4.0㎏-m/9500rpm
燃料供給方式/燃料タンク容量 PGM-FI/18L
キャスター角/トレール 25度5分/90㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ296㎜ダブルディスク・φ240㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/60ZR17・160/60ZR17
ROAD IMPRESSION
トータルバランスは世界トップレベル!
2018年型のCB400は、FIのスロットルボディとマフラーの変更で3馬力アップし、サスペンションセッティングを変更。
走り出して気づくのは排気音の変化で、前モデルのくぐもった音質に対し、4気筒の集合マフラーらしい図太くて張りのあるサウンドで、つい吹かしてみたくなる。
エンジンはパワー/トルク共にアップしているが、パワフルというより、前モデルまでの「足かせ」が外れて本来の性能を取り戻したような印象だ。
個人的にはCB400最大の魅力はハンドリングだと思う。
どんなペースでも前後タイヤの接地感がしっかり感じられ、一定の手応えのまま素直に旋回してフルバンク中の安定性も抜群。
それでいて、サーキットでも弱アンダーステア傾向を保つので攻めやすい。
トータルバランスの良さは世界でもトップレベル。
大型車オーナーも一度乗れば、オートバイの楽しさと排気量は関係ないことを実感させられるはずだ。