750スーパーバイクの最後を飾る究極のレースベースモデル
OW01、YZF750SPと続いたヤマハのスーパーバイクレース用のベースモデル。その最後を飾るモデルとして99年に発売されたYZF‐R7。
車名から分かるように、98年にデビューしたYZF‐R1に連なるYZF‐Rシリーズの1台。
鍛造ピストンにスリーブレスシリンダー、チタンバルブ、チタン削り出しコンロッドを採用してレース用チューニングに備え、バックトルクリミッターまで装備されたエンジンは、R1と同じくクランク、カウンター、ドライブの三軸配置をコンパクトな三角形にすることで前後長を短縮。
コンパクトな車体だがスイングアームを長く取ることが可能になり、軽快でコントロールしやすい操縦性と優れたトラクション性能がもたらされた。
フレームはR1同様のデルタボックス2と呼ばれるアルミ製ツインスパーフレーム。
ステアリングステムからスイングアームピボットを直線的に繋いでR1の2倍近い高剛性を備える。
サスは前後共にオーリンズ製フルアジャスタブル。
クイックファスナーを多用したカウル、アルミ製燃料タンクなど贅沢な造りだったため、当時日本円で400万円以上という破格の価格設定となった。
SPECIFICAITON
■全長×全幅×全高:2060×720×1125㎜
■ホイールベース:1400㎜
■シート高:840㎜
■乾燥重量:176㎏
■エンジン形式:水冷4ストロークDOHC5バルブ並列4気筒
■総排気量:749㏄
■ボア×ストローク:72.0×46.0㎜
■圧縮比:11.4 : 1
■最高出力:106PS/11000rpm
■最大トルク:7.4㎏-m/9000rpm
■燃料供給方式:EFI Dual injection
■燃料タンク容量:23ℓ
■変速比:1速 2.235/2速 1.895/3速 1.667/4速 1.435/5速 1.292/6速 1.174/
■キャスター角/トレール:22°42'/95㎜
■変速機形式:6速リターン
■ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・ディスク
■タイヤサイズ 前・後:120/70R17・180/55R17