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ワークスマシンの名を与えられた特別な1台!『HONDA RVF/RC45』【名車図鑑】
RC30の後を継ぐハイグレードな750V4スポーツ
87年にデビューしたVFR750R(RC30)は長年レースでもプライベーターに愛されたが、年を重ねるごとに進化を続けるライバルたちの前に苦戦を強いられた。
そしてホンダも94年、RC30の後を継ぐレース用ベースモデルとしてRVF/RC45を7年ぶりに登場させた。
このRC45は、レースの最前線で進化を続けたワークスマシン・RVF750で培われた技術をもとに開発が進められた。
パワーの源であるV4エンジンは、カムギアトレーンの配置を従来の中央から右端に変更するなど設計を全面的に改め、高剛性化とフリクションロスの低減を実現。
大気圧や水温、...
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【名車図鑑】初めて100万円超えの国産車は市販車初の乾式クラッチを採用『SUZUKI GSX-R750R(1985年)』
レーサーフォルムに彩られ人気と実力を表現した1台
1985年3月にSACSを初採用した油冷エンジンを搭載したGSX‐R750がデビュー。
77馬力のハイパワーに乾燥重量179㎏という軽量の組み合わせでユーザーの心を掴み、その3月~12月の販売台数は5784台と国内二輪750㏄クラスでベストセラーとなった。
その翌年、ルマン24時間耐久レース優勝や、全日本選手権F1クラスチャンピオンなど、輝かしい実績を記念し、GSX‐R750のレース仕様車の先進技術を盛り込んだGSX‐R750Rが500台限定で登場。
ヨシムラカラーの外観やFRP製テールカウル一体型シングルシートだけでも見た目にも完成度の...
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【名車図鑑】最も希少な1代限りのYZF-Rシリーズ『YAMAHA YZF-R7 [OW02]』
750スーパーバイクの最後を飾る究極のレースベースモデル
OW01、YZF750SPと続いたヤマハのスーパーバイクレース用のベースモデル。その最後を飾るモデルとして99年に発売されたYZF‐R7。
車名から分かるように、98年にデビューしたYZF‐R1に連なるYZF‐Rシリーズの1台。
鍛造ピストンにスリーブレスシリンダー、チタンバルブ、チタン削り出しコンロッドを採用してレース用チューニングに備え、バックトルクリミッターまで装備されたエンジンは、R1と同じくクランク、カウンター、ドライブの三軸配置をコンパクトな三角形にすることで前後長を短縮。
コンパクトな車体だがスイングアームを長く取る...