イベントの模様を一部始終お届けします!
まずは屋内でSTECの平井真所長による開会の挨拶と、イベントの説明が分かりやすく行なわれました。
参加前、何やら堅苦しいイメージがあったのですが、ユーモアを交えながら進行していきます。みなさん三重県特有の柔らかい関西弁です。
STECのインストラクターはみなさん専属のスタッフ。副業ではないんですよ。毎日、ここで安全運転講習を行なっています。
この日も大勢の方が各地から参加していましたが、受講者は年間延べ19000人にも及ぶとのことです。
午前中は「発進から巡航」、午後は「ブレーキと合流」、その後最後に「スラローム」と内容を把握し、いざ外へ。
久しぶりに運転する方も多く、一日中乗り続けるイベントのため、準備体操はかかせません。
そして転がる練習! 柔道のようなバシッとした受け身は取らず、勢いにまかせてゴロゴロ回るのが、ケガを最小限に抑えるポイント。
「一本の棒をイメージして転がってくださーい」というのが印象的でした。
続いて大林さんもトライ!
ちなみにSTECでは、プロテクターを一式無料で借りられます。サイズもさまざま。女性もお子さんも安心ですよ。
中級以上の参加者の方々は、このあとさっそくライドオン! となるのですが、初級コースは本当に基本からレクチャーしてくれます。
そのため野外でも座学が行なわれます。
ここではバイクの点検項目の確認、安定感のある取り回し方法、バイクの正しい引き起こし方などを解説。豆知識的なテクニックを数々教えてくれます。
その中からひとつ、知っておくと役立つ引き起こしテクニックをご紹介します!
いよいよバイクのもとへ!
まずは実際に先ほど説明を受けた点検項目をチェックします。
そして、インストラクターによる発進の仕方、クラッチの意味などの解説。バイクが発進する原理を分かりやすく説明してくれました。
いよいよ、バイクに跨って、大林さんと参加者のみなさんも出発です。
ここまでで外に出てから約1時間30分経っています。
長っ!! と思われた方は、「中級」クラスがおすすめです。
初級クラスは、免許取りたての方、免許取得後バイクに乗る機会がなくペーパードライバーになってしまった方が多く参加されています。
教習所で教わることをおさらいしながら、進みます。一般的なライディングスクールは、「技術の向上」を最たる目的としていますが、STEC、とくに初級クラスは「安全運転」が至上目的。
「ライダーへのリターンを考えているけれどちゃんと乗れるかどうか心配」「街中を走っていて不安を感じている」「走る・止まる・曲がるの基本的な操作に自信がない」といった、そんな方に最適です。
発進の仕方を学び終えたら、ゆったりと外周の走行を繰り返します。
みなさん借り物のバイク、初めてその車種に乗る人も多いでしょう。
だからじっくりと慣熟運転を行ないます。しばらく走って身体が慣れてきたところで、トレーニングへと移ります。
ウォーミングアップを終えて、最初のトレーニング内容は「停止」でした。ブレーキのコツを教わります。
初心者の方にありがちなのは、停止の直前、前ブレーキだけに頼ってしまうこと。低速でバランスを保つのが難しく、いつ傾いてもいいように両足を出してしまうんですね。(その気持ちよく分かります)
でも低速時こそ、リアブレーキが安定感を生みます。前ブレーキは、ハンドルが取られるため、かえって不安定になるんです。
そんなことをインストラクターさんから教わり、みなさん綺麗に横一列で止まれるようになりました。
続いてタウンライドを想定した講習へ
初心者にとってのひとつの難関は「小回り」です。普通に快走路を走るのは、意外と簡単。街にこそテクニックが必要なポイントが潜んでいます。
ここでも難しいことはいっさい要求されません。
「ゆっくりで大丈夫です! 足をついてもいいから回ってみましょー!」と掛け声がかかり、転倒しないことに重きを置いて、進んでいきます。
とっても実践的ですよね。
まずは倒さず街を走れるようになる。
クイックなUターンの技術など、街乗りやツーリングをする上でじつは必要ないんです。肝心なのは安全であること。道を間違えたときも路上でのUターンは避け、広い場所で旋回すればいいだけの話です。
これにて午前の講習は終了し、お昼休憩となりました。