400X '16〜'18/'19〜
かってリプレイスマフラーへの交換といえば最高出力アップが目的だった。
だが中排気量以上の車両で、まして公道で最高出力発生回転数まで回すことはほとんどない。
アールズギア代表であり、開発を担当している樋渡氏はワークスライダーとしてレーシングマシンの開発にも携わったが、当時から「扱いやすいエンジン特性」を重視していたという。
『リアルスペック』を装着した400Xに試乗して最初に感じたのは、通常の加速時やクルージング中に使う回転域での力強さ。
特に3000回転台のトルクが大きく引き上げられているので、3速の守備範囲が広がり、加減速の多い市街地でも乗りやすい。
低めの回転からスロットルをワイドに開けたときに響かせる2気筒らしいリズミカルなサウンドも、400Xにマッチしたもの。
特にツーリング指向のライダーにお勧めのマフラーだ。
CBR400R('16〜'18/'19〜)もラインアップ!
CBRという車名に恥じないスポーティーなルックスと、スムーズなエンジン特性でビギナーにも人気の高いCBR400R。
並列2気筒のエンジンは右ページで紹介した400Xと基本的に共通だ。
パワーグラフを見れば一目瞭然だが、ノーマルは3000回転台のトルクの谷があるが、リアルスペックに交換するとこれが解消され、停止状態からの発進加速では排気量が10%以上増えたような力強さ。
エキゾーストシステム全体の重量もノーマルの約9kgに対し、フルチタン製のリアルスペックは僅か3kg。
乗りやすさ、モアパワー、軽量化、精悍なルックスを一挙に実現する。
テールエンドにカーボンファイバーを採用したサイレンサーを、形状の異なる2種類から選べることも嬉しいポイントだ。
写真/南孝幸、モデル/梅本まどか