滑らかな乗り味と自然なハンドリングを生む機構。ラグジュアリーなツアラーに採用されている!

【主な機能・効果】
1.乗り心地と運動性能の向上
2.車体のコンパクト化への貢献

画像: 滑らかな乗り味と自然なハンドリングを生む機構。ラグジュアリーなツアラーに採用されている!

ダブルウィッシュボーン式サスペンションとは、ホンダが新型ゴールドウイングに採用したフロントサスペンション。

四輪のダブルウィッシュボーンを応用した機構で、上下2段に配置されたアームとそこにマウントされたショックユニットが衝撃吸収を受け持ち、転舵はハンドルとフォークユニットを2本のリンケージで結んで操作する仕組みだ。

画像: ホンダ GOLDWING

ホンダ GOLDWING

細かい仕様やレイアウトは異なるが、BMWがKシリーズに採用する「デュオレバー」と同類である。

オートバイのフロントサス機構として最もポピュラーなテレスコピック式が、ブレーキング時や衝撃吸収時の荷重でフォークがたわむと、摺動抵抗が発生したり、キャスター角が変化して操縦性に影響が出る弱点があったのに対し、この方式では衝撃吸収と転舵を分けた構造のため、路面からハンドルに衝撃が伝わりにくく、ステアリングフィールも向上するメリットがある。

画像: BMW K 1600 GTL

BMW K 1600 GTL

加えて、フロントホイールのストロークが真上に近い軌道になるため、エンジン搭載位置を前進させることが可能になり、車体のコンパクト化にも貢献する。

デメリットはユニット自体が従来のフォークよりも重くなりがちなことと、構造の複雑さゆえ製造コストが高価なことだ。

画像: これはゴールドウイングのフォーク。従来のテレスコピックとは異なり、これは車軸とホイールを支持する「キャリア」の役割を担っている。

これはゴールドウイングのフォーク。従来のテレスコピックとは異なり、これは車軸とホイールを支持する「キャリア」の役割を担っている。

画像: 従来のテレスコピック式と異なり、新型ゴールドウイングではこのサス機構の採用でエンジン搭載位置を36㎜前方にセットし、車体のコンパクト化にも大きく寄与している。

従来のテレスコピック式と異なり、新型ゴールドウイングではこのサス機構の採用でエンジン搭載位置を36㎜前方にセットし、車体のコンパクト化にも大きく寄与している。

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