いよいよ鈴鹿8耐の公式スケジュールが始まりました! 直前まで「梅雨明けは? え?したの? え?次は台風?」なんてドタバタでしたが、鈴鹿サーキットは見事に晴れて、いやいやあづいのなんの。やぱり日本の夏はハチタイですねぇ。
今年の「第42回」鈴鹿8耐は、いつもとちょっとスケジュールが違っていて、いつもは木曜からスタートするフリー走行(=正式には事前合同テスト)が、今年はなんと水曜からで、しかも水曜の走行が7時間(5走行で計6時間45分)もあるという。もう、本選前に1回8耐やっちゃう的な。これは、事前テストになかなか参加できない海外のチームのためにも設定された走行時間帯で、梅雨明け直後かな、きちんと8耐のお天気で進められました。
木曜は、車検や給油用具検査、音量チェックの日で、走行は1時間を2本。明けてきょう金曜日からいよいよ公式スケジュールがスタートしました。朝からフリー走行2時間があって、11時50分にいよいよ公式予選1回目がスタート。今どきは第1ライダー/第2ライダーなんて呼ばずに、ライダーブルー/ライダーイエロー/ライダーレッド、って呼ぶんです。
そこからピットウォーク、4時間耐久レースの予選があって、15時40分から8耐の予選2回目がスタート。この1回目と2回目の開始時刻がけっこう重要で、予選1回目の各20分の走行は、11時50分と12時25分、13時からのスタートだけに、一日のうちでも結構気温が高く、つまりそれは路面温度も高い、って時間帯ということなんです。
だから、各チームはタイムを出すなら、路面温度の下がった予選2回目、ってケースが多い。厳密にいうと、2回目の予選の最終走行枠がいちばん路面温度が下がりますから、走行順序が3番目になる「ライダーレッド」にエースライダーを充ててくることも多いのです。
けれど、予選の目的はあくまでもトップ10トライアル進出のため、と考えれば、ひとまず今日の計時予選は10番手に入ればいい――ならばそんなにが頑張らなくていい、ってチームもあるはず。
さらにタイヤの使用本数制限もあって、3人で出場するチームは、決勝用に16本(=8セット。つまり1時間に1回前後タイヤ交換)予選用に6本が使用制限で、予選は3人、2セッションあるわけだから3人が1回ずつニュータイヤを履くってことができなくなるわけです。
この本数制限は前後どちらタイヤでもOKなので、予選用の6本を、フロント2本+リア4本にしてもいい、ってこと。タイム出しをする役割のライダーにフレッシュタイヤを履かせて、そうでないライダーはユーズドタイヤで本番を想定したロングランをする、というのがトップチームのルーティンになってますね。
そうやって、明日のトップ10トライアル(=TTT)にコマを進めたのは以下の10チーム。順位は3人のラップタイムの平均値を出して決まります。
1:ヤマハファクトリーレーシングチーム 2分06秒619
2:カワサキレーシングチームスズカ8H 2分06秒633
3:レッドブルホンダ 2分07秒106
4:MuSASHi RT ハルクプロホンダ 2分07秒183
5:ヨシムラスズキMOTUL 2分07秒187
6:YARTヤマハ 2分07秒309
7:F.C.C. TSRホンダフランス 2分07秒478
8:auテルルSAG RT 2分07秒916
9:エスパルスドリームレーシングIAI 2分08秒311
10:KYBモリワキレーシング 2分08秒758
個人成績を見ると、トップタイムは中須賀克行(ヤマハファクトリーレーシングチーム)の2分05秒922。去年のこの計時予選のトップタイムは、ジョナサン・レイの2分05秒168! さすがに昨年のスーパーラップには及びませんでしたが、中須賀の昨年の計時予選タイムは2分06秒263。今年は0秒341も縮めてきました。6秒台での0秒3って……す、すさまじいタイムです。
さぁ、これで鈴鹿8耐は、あす土曜日にTTTをやって、日曜の午前11時30分にスタートすることになります。現在、このレポートを書いているときには、鈴鹿サーキットでは夜間走行の真っ最中!
あ…雨降って、激しくなってセッションは赤旗提示→終了です。ど、どーなるあすのTTT!
写真・文責/中村ひろふみ