気兼ねない付き合いができるからこそ、思い立ったら即ロングライド!
ボリュームある燃料タンクから、滑らかでダイナミックな起伏を描くラインで繋がるシートは、ボディ構成パーツの重要なポジションを担うが、そのデザインはシンプルに尽きる。欲張った造形を排し、機能パーツが持つ機能美と機能美を融合させ、グラマラスかつ他にはない個性を演出することに成功している。
シンプルに「走り」にこだわるドゥカティの思想を練り上げた、新感覚クルーザーの特徴といえるポイントだろう。
ディアベルの割り切ったコンポーネントは、潔くもありドゥカティらしさが伺えるところだが、使用するシチュエーションに応じたアクセサリーパーツを数多く用意しているのも嬉しい限りだ。
類を見ないボディ形状で、アフターパーツなどの汎用品では補えないアクセサリーパーツを専用設計とすることで、フォルムを崩すことなく快適性や機能性の向上を図ることが可能となっている。
それぞれのパーツをチョイスすることも出来るが、ここでお勧めしたいのが、数多くのアクセサリーパーツを用途に合わせパッケージングした「アクセサリーパック」だ。
ツーリング用途向けの「ツーリング・パック」。マッシブなキャラクターと高い運動性能をアピールする「スポーツ・パック」が用意されている。
リアバックレスト、ヘッドライトフェアリング、ダブルサイドバッグ、グリップ・ヒーターをセットにした「ツーリング・パック」は、その名が示すようにツーリング用途にボリュームを持たせ、思い切ったトラベルプランを敢行する際に心強いパッケージといえる。
専用設計ならではのフィット性は、あたかも元々のデザインがそうであったかのようなまとまり感をみせる。
例えばヘッドライトフェアリング、クルージングで、速度が上がるにつれ、アップライトな乗車姿勢ではダイレクトに当たる走行風の抵抗を感じざる得なくなるが、最小限にして必要範囲をカバーするヘッドライトフェアリングは、驚くほどの快適空間を提供してくれる。
トルクフルで優雅なパワーフィールと相まって、航続距離も一気に伸びるというもの。
移動距離が伸びるということは、オーバーナイトトリップも視野に入れなくてはならないが、そんな時に欠かせないのがサイドバッグだろう。走行中は元より、乗り降りの際や押し歩きの時にも邪魔にならないスタイリッシュさがウリで、ツアラーの厳しい要望に応えてくれるクオリティにも注目だ。
大柄に見える車格で、マッスルカー特有の非情なヘビーウエトを連想させるかもしれないが、基本骨格やコンポーネントはスポーツモデル同等であり、足着き性の良さやアップライトなハンドルと相まり、実にイージーな付き合い方が出来るのだ。「思いたったら直ぐにでも旅に出られる」そんな軽快さも特徴のひとつとしてアピールしたい。
ツーリング・パックは252,526円(消費税10%込)
※別途取付工賃がかかります
撮影:柴田直行 モデル:葉月美優 文:小松信夫/編集部
ウエア協力:AraiHelmet /KADOYA / Alpinestars