「手に合う」レバーでコントロール性をアップ!

NC旋盤やマシニングセンターといった工作機械の普及により、急速に普及してきたのがアルミ削り出し(ビレット)のブレーキ/クラッチレバー。削り出しゆえの造形と高級感を持つことから、手軽なドレスアップパーツとして人気を集めている。

だが、中にはレバーの角度や長さが不適切でフィーリングが激変したり、精度が悪くてガタ付く物もある。レバー形状と精度は操作性を左右するから、品質を見極めて選ぶことが重要だ。

アクティブのレバーは形状を車種ごとに合わせ込み、剛性/強度も最適化されているため多くのロードレースライダーが愛用中だが、今回はストリートユースに適したスタンダードタイプをニンジャ1000に装着テスト。

画像: ノーマルと比べるとレバーの曲がりがやや少なく、長さも少し短い。小指側が遠くならないので4本掛け時のコントロール性が上がる。

ノーマルと比べるとレバーの曲がりがやや少なく、長さも少し短い。小指側が遠くならないので4本掛け時のコントロール性が上がる。

ノーマルと交換するだけだから所要時間は5分もかからず、レバー基部のダイヤルアジャスターで手の大きさや好みに応じてレバーの遠さを調整すれば作業完了だ。

ニンジャに限らず大型車は体格のいい外国人ライダーを想定しているためか、アシスタントの梅本まどかちゃんは「ノーマルは一番近くに調整しても、まだ遠くて力を入れにくいです」と語っていたが、この製品はノーマルよりも調整幅が大きいので彼女の手のサイズでも握り込みやすい位置に合わせられた。

画像: 転倒時のレバー折損、マスターシリンダーの破損を防ぐ可倒構造。リペアパーツとしてレバー単体で購入できるのも親切だ。

転倒時のレバー折損、マスターシリンダーの破損を防ぐ可倒構造。リペアパーツとしてレバー単体で購入できるのも親切だ。

精度の高い作りだけにガタつきがなくて繊細な入力操作が行え、指の掛かる面の形状がノーマルよりも平たいのでハードブレーキの繰り返しでも指が痛くならないことも大きなメリット。可倒機構の採用で万が一転倒しても折れにくいから、ツーリングでも安心だ。

繰り返すが、ビレットレバーはドレスアップパーツではなく、走りの質を変える機能パーツ。見た目や価格だけで選んではいけない。

画像: ノーマル(写真上)とアクティブ(写真下)のレバー、それぞれを一番近くに調整した状態。アクティブのレバーは調整幅が大きく、手の小さな女性でも操作しやすくなる。

ノーマル(写真上)とアクティブ(写真下)のレバー、それぞれを一番近くに調整した状態。アクティブのレバーは調整幅が大きく、手の小さな女性でも操作しやすくなる。

レバー裏側は軽量化のため肉抜きされ、転倒時に先端部だけが折れるように切り欠きも入っている。削り出しの美しい仕上がりも魅力。

アクティブ 車種別アジャスタブルビレットレバー
スタンダードタイプ・ブレーキレバー

価格:9800円〜1万1800円(税抜)

公式サイト

テスター太田安治の欲張りリクエスト

材質、形状、精度は言うことなし。レバーの調整範囲が広く、細かく行えるので機能にも満足。個人的にレバー色はブラックかシルバーが好みだが、カラフルなアルマイト加工を施せばドレスアップ効果も発揮するはず。

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