価格もお手頃、バイク以外でもいろいろと使える!
オートバイのメンテナンスや家具の組み立てなどのDIY作業に便利なのが電動ドライバー。ネジに押し当ててスイッチを押すだけで締め込みも緩めもできるから、時間と労力が大幅に減らせる。
工具ショップやホームセンターには多くの製品が並んでいるが、交流100v仕様は電源コードの存在が煩わしいし、充電池仕様でもドリルと兼用できるピストル型はグリップがあるので手締めによる微妙なトルクを掛けにくい。結果、電動ドライバーで早締めしてから通常のドライバーに持ち替えて本締めを行うことになってしまう。
この持ち替えの手間を省いてくれるのがベッセルの『電ドラボール』という製品。ボールグリップドライバーにモーターとリチウムイオンバッテリーを内蔵し、早締めから本締めまでをシームレスに行えることで大ヒット。2019年日本DIY商品コンテストの新商品部門で「経済産業大臣賞」を受賞する人気商品になっている。
本体は長さ140㎜でボールグリップの直径は45㎜。160gと軽量なので持ち運びも楽だ。モーターのトルクは2N・mと充分で、分速280回転というスピードを持っている。
実際に使ってみても、トルク、速度ともにちょうどいい。ただしクラッチ機構が入っていないので一気に締め込むとオーバートルクになることがあるから、グリップを軽く握って締め込んだときに手の中で滑らせるのがコツ。何回か使えば握る力の加減が解って、よりスムーズに素早く作業できる。
満充電で約40分間使えるとのことなので、DIY作業なら充分過ぎるほど。LEDライトも付いているので、奥まった部分も照らせて作業しやすい。コスパ抜群の便利工具だ。
VESSEL「220USB-1 電ドラボール」
価格:オープン(実勢価格3500〜4500円)
テスター太田安治の欲張りリクエスト
1本で電動、手動の使い分けができるのは便利。付属のUSBケーブルで充電できるのも手軽でいい。発売直後は品薄だったようだが、現在は実勢価格4000円前後で買えるから、1本持っていると重宝する。
文:太田安治/モデル:梅本まどか/写真:南 孝幸