パラレルツインエンジンの排気量を拡大して戦闘力UP!
まだまだ続くEICMA2019速報、続いてはKTMが誇るミドルスポーツネイキッドの登場です。シリーズ初となるパラレルツインエンジンを搭載して登場したばかりの790DUKEが排気量をさらにスープアップ、新たに890として進化したのです!
今回展示されたのはスポーツグレードの890DUKE R。従来型のスタンダード版である790 DUKEはそのままラインアップに残っています。ではこの890、いったいドコがどう変わったのか、早速色々見ていきましょう!
105HP→121HPに大幅パワーアップ!足回りも充実!
799ccのパラレルツインユニットはボア、ストロークともに拡大して890ccにスケールアップ。105HPのパワーはなんと121HPへと一気にパワーアップを果たしています。
プレスカンファレンスではアクラポビッチのマフラーや各種パワーパーツを装着したカスタムバージョンがお目見えしましたが、会場にはこのようにスタンダードも展示されていました。主要コンポーネントは790をベースとしていながらも、この890、各部パーツもしっかりグレードアップしているのです。
サスペンションはWPのフルアジャスタブル。フロントのブレーキローター径は300mmから320mmに拡大され、組み合わされるラジアルマウントキャリパーも、ブレンボの上級グレード「Stylema」キャリパーとなり、大きく向上したパワーに対応しています。
ステージのメインに飾られたマシンは、アクラポビッチのエキゾーストとシングルシートカウルを装備したアクセサリー装着車。その他、ステップなども変更されています。
ヘッドライトはDUKEシリーズのファミリーフェイスである、独特なデザインのLEDライトを採用。メーターは多機能な大型TFTモニター。アルミ製のテーパーハンドルバーのサイズや径は28-22mmと、従来の790と同様のものが採用されています。
排気量アップにもかかわらず、乾燥重量はわずか166kgと非常に軽量。790のスタンダードが169kgですから、いかに軽いかがおわかりいただけるでしょう! いったいどんな走りを見せてくれるのか、日本上陸はあるのか、それはいつなのか? 今から楽しみで仕方ありません。
気になる890DUKE Rの続報は、月刊オートバイ1月号でもお届けしますのでお楽しみに!
890DUKE Rの主なスペック(欧州仕様)
全長×全幅x全高:NA
ホイールベース:1482±15mm
シート高:834mm
乾燥重量:166kg
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:890cc
最高出力:121HP/9250rpm
最大トルク:10.0kg-m/7750rpm
燃料タンク容量:14L
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式(前・後):φ320mmダブルディスク・φ240mmディスク
タイヤサイズ(前・後):120/70 ZR 17・180/55 ZR 17