完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第10回/皆川るみ子のホンダ「CBX400F」

研二の高校に転校して来た皆川るみ子の最初の愛車、CBX400F。

80年代初頭、ホンダだけが4気筒400㏄モデルをラインアップせず、他メーカーの4気筒車が大人気を博する中、ホンダは持てる技術のすべてを結集してライバルを蹴散らすべく新型車を開発。

その結実が、CBX400Fであり、発売と同時に爆発的人気を博した。

画像: ホンダ CBX400F 81年11月のデビュー当時、CBX400Fの48馬力というパワーはクラス最高であった。車体には400クラスのオンロードとしては初めてボトムリンク式のプロリンクサスをリアに採用。アンチダイブ機構は国内向けオンロードでは初となり、中空のアルミダイキャスト製スイングアームは世界初の技術であった。

ホンダ CBX400F
81年11月のデビュー当時、CBX400Fの48馬力というパワーはクラス最高であった。車体には400クラスのオンロードとしては初めてボトムリンク式のプロリンクサスをリアに採用。アンチダイブ機構は国内向けオンロードでは初となり、中空のアルミダイキャスト製スイングアームは世界初の技術であった。

最初にるみ子はCBX400Fで研二に挑んだ。

エンジン本体はノーマルだが、遠心ファン付きで放熱効果を高めたホンダ自慢のインボードディスクは通常のディスクに、X型エキゾーストは4in1の集合管に、オイルクーラーも社外品に変更されている。

画像: 第10回/皆川るみ子のホンダ「CBX400F」

連載時、CBX400Fは第一線から退いていたが、バトルでは充分な戦闘力を持っていた。

作中では、首都高で研二とキングを苦しめたRX-7改を鋭い突っ込みで交わしたのを皮切りに、芦ノ湖スカイラインではフルチューンのオースターDOHCターボをインからブチ抜き、首都高横羽線ではGSX-R750とRG500Γを一瞬で置き去りにしてみせた。

(次回は、るみ子の再挑戦 by ドゥカティ900SSを解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

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