1909年、初めての国産のオートバイが誕生した。それから100年以上、あまたのモデルが世に出て、愛され、そして消えて行った。時代時代で光を放ったオートバイたち…。今となっては、もう写真でしか見ることができない車両もある。そんな、日本が誇るオートバイの歴史を紐解いていこう。「果たしてあなたは何台のオートバイを知っているだろうか?」
カワサキZZR1100[C1] 1990 年
ZX-10のエンジンをベースにボアを2mm拡大。走行風を利用して過給作用を得るラムエアシステムという斬新な機構を搭載し、147PSという強烈なパワーを発揮。ウインカーがビルドインされている独特の空力特性に優れたカウリングとの組み合わせで、高速走行性能を飛躍的に向上させた。
ホンダNSR250R 1990 年2 月
エンジンは新設計されて点火系にはPGM-Ⅲを採用。これにより、2ストレーサーレプリカならではの俊敏なレスポンス性を磨き上げるのと同時に、公道での扱い易さも兼ね備えるフレキシブルな出力特性を実現。フレームが新しくなったのと合わせて、トータルバランスに優れたマシンとなった。
ヤマハ VMAX 1990 年2月
ヤマハ初のオーバーナナハンの国内モデルとして発売開始したのがこのモデル。1985年に登場した輸出仕様に搭載されていた、高回転時にツインキャブ化するVブーストシステムは装着されていないが、実用域での動力性能は充分で、人気がさらに高まった。
カワサキ ZXR400/R 1990 年2月
RはZXR400をベースにSPレースへの対応を図ったホモロゲモデルで、クロスミッションなどを搭載。アンダーカウルに「SP」ロゴが入るのがRだ。
カワサキ バルカン400 1990 年2月
EN400の後継モデルとして登場。エンジンはENと同様に、GPZ400S系の水冷並列2気筒を中低速向きに改良したものだ。駆動系も静粛性・耐久性に優れたEN譲りのベルトドライブを採用している。
※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)