市街地から林道ツーリングまで楽しめる、幅広い使いやすさが大きなポイントだ!
IRCのGP-21(フロント用)、GP-22(リア用)は舗装路からオフロードまでに幅広く対応するオールラウンドタイヤ。
国内外のオフロード車ライダーから絶大な信頼を得ていて、指名買いの対象になっている。
僕も自分のKLX250に履かせているが、ブロックパターンながら舗装路でのゴロゴロした接地フィーリングが少なく、高速道路走行も振動やロードノイズが少なくて快適。
林道ツーリング中は路面コンディションが様々に変化するが、ハードエンデューロコースのようなヌタヌタの泥道以外は安心して入り込め、何ら不足のないグリップ力を発揮する。
これまでGP-21/22のサイズラインアップは16インチから21インチまでだったが、新にミニバイク用として12インチサイズのGP-22(前後共通)が登場。
しかも100/90、120/70、130/70の3サイズ展開で用意された。
前後12インチホールを採用しているホンダ・グロムやカワサキZ125プロを使ったオフロード遊びは欧米、特にアメリカで大流行中だが、対応するオフロードタイヤは種類が限られていた。
GP-21/22のポテンシャルを知るライダーは、12インチサイズの登場を心待ちにしていただろう。
しかもGP-22は競技用タイヤではないので公道走行もOK。
市街地から林道ツーリングまで楽しめる。
IRC GP-22 概要
HONDAのオフロードモデル CRF250 RALLY、CRF250L、CRF450のリアタイヤとして純正装着されていた、IRCのGP-22の12インチ仕様。
ブロックパターンを採用し、オンロードからオフロードまで路面を問わず、安定した走行性能を発揮する。
設定サイズ
100/90-12 59J
120/70-12 51L
130/70-12 56L
実用性はもちろんだが、ひと味違ったカスタムアイテムとしても面白い!
荒れた路面でのコントロール性も、充分納得のレベル!
テスト車は月刊オートバイ・webオートバイの連載企画で使っているグロム。純正指定サイズのフロント120/70-12、リア130/70-12を装着したが、タイヤがブロックパターンになっただけでグッとワイルドな雰囲気が漂う。
前後フェンダーやスイングアームとのクリアランスは充分で泥詰まりの心配もない。
このグロムはミニバイクロードレース仕様だが、ノーマルのグロムに履かせればオフロードバイク的なルックスになるから、ひと味違ったストリートカスタム手法としても面白い。
試乗したコースは固く締まった砂利に大小の石が浮き、勾配も目まぐるしく変わる場所。
ノーマルのロードタイヤではまともにグリップせず、いったん滑り出したら止まらないコンディションだが、GP-22はタイヤのグリップ感が明確に伝わってくるので急にフロントがアウトに流れたりインに巻き込んだりする不安がなく、スロットルワークでリアのスライド量をコントロールできる。
直進状態からのハードブレーキではフロントを強めに掛けられるし、ブレーキを使ってリアタイヤを振り出すようなアクションもやりやすかった。
こうしたコントローラブルな特性はフルサイズのGP-21/22と同じで、ライフも長そうだからオフロード遊びに合っている。
舗装路では若干のゴロ付き感があるが、コーナーでブロックが捩れてフラフラすることはなく、バンク時のグリップも充分。
深めの水たまりがあるウエット路面や、薄く積もった雪道の走破性はノーマルタイヤより高いので、SUV用タイヤ的な感覚でストリートライディングを楽しめることも魅力だ。
KAWASAKI Z125PRO も!
HONDA GROM も!
このタイヤにも注目‼
通勤&通学からツーリングまで幅広い用途ならコチラ!
IRC MOBICITY SCT-001
モビシティSCT- 001は、従来品と比較して、耐摩耗を維持しつつもグリップ力をアップさせているのがポイントで、ドライ、ウエット路面でのブレーキ性能も向上しているほか、走行時の安定性や操作性も向上。気になるサイズ展開は全26サイズ。
中小排気量の、多くのモデルに対応しているので、ぜひその実力を試して欲しい。
もちろんグロムやZ 125 PRO用サイズもあり。
PHOTO:柴田直行 TEXT:太田安治