完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第13回/ブルースのカワサキ「Z1000MkⅡ」

アメリカ・ニューヨークのロードキッズのボス、ブルースが駆る漆黒のZ1000MkⅡ。

1970年代後半にアメリカで新しい流行となっていたカフェレーサー・スタイルを斬新に取り入れ、従来の曲面主体ではなく斬新な角型基調としたZ1Rのフォルムを継承した「角型Z」を代表するモデルだ。

画像: カワサキ Z1000MkⅡ 多くの国産ビッグバイクがラウンドフォルムだったのに対し、タンクやテールなどの外装部品やカムカバーまで角張ったフォルムの「マークⅡ」にはZ系の遺伝子も色濃く継承されている。基本構成はZ1000をベースにアップデートされたもので、10馬力のパワーアップを果たし、Z1000を上回るゼロヨン11秒96という数字をマークしている。

カワサキ Z1000MkⅡ
多くの国産ビッグバイクがラウンドフォルムだったのに対し、タンクやテールなどの外装部品やカムカバーまで角張ったフォルムの「マークⅡ」にはZ系の遺伝子も色濃く継承されている。基本構成はZ1000をベースにアップデートされたもので、10馬力のパワーアップを果たし、Z1000を上回るゼロヨン11秒96という数字をマークしている。

ブルースのカワサキZ1000MkⅡの主な改造ポイントはKERKERの集合菅に加え、オイルクーラーとスタビライザーを追加し、スイングアームとウインカー、フロントフェンダーもチェンジ。

キャブレターなどエンジン周りも含めて、元ハーレーのワークスチームにいたメカニックのディーブによりチューニングが施されている。

画像: 第13回/ブルースのカワサキ「Z1000MkⅡ」

フラットトラックで腕を磨いたマキオ・モトギやアメリカ人のブルースの愛車に選ばれたのは、Z750FXとZ1000MkⅡのルーツであるZ1Rがアメリカン・カワサキで企画されたことも理由のひとつだ。

そう楠先生に尋ねたら、「そう、アメリカン・カワサキがカフェレーサーを作ったらこうなるというデザインそのもの。いい意味でアメリカの不良っぽいデザインで、もし、僕がアメリカ人だったらZ1000MkⅡで通学していたなあ」。

(次回は島 英彦のカワサキZ750GPを解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

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