完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
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第18回/トムのカワサキ「900SUPER4」

沖縄米軍基地からの脱走兵、トムが残したZ1。「ミッドナイト」のチームメイトだった洋一は研二とともにZ1を基地から盗みだす計画を嵐の夜に決行する。

トムのZ1とは、もちろん1972年に発売されたカワサキ900SUPER4。すべてにおいてCB750FOURを上回ることを命題に、メカニズムからエンジン性能、耐久性、メンテナンス性、ハンドリング、装備まで、当時の世界最高水準を目指して開発されたモデルだ。

画像: カワサキ900SUPER4 流れるような気品のあるスタイリングと、ゼロヨン加速12秒フラット、最高速度200㎞/hオーバーをマークする傑出した動力性能、そのパワーを不安なく楽しめる卓越した操縦安定性、クセのない素直なコーナリング性能で、輸出開始と同時に爆発的にヒット。世界中にZ1ブームを巻き起こす。

カワサキ900SUPER4
流れるような気品のあるスタイリングと、ゼロヨン加速12秒フラット、最高速度200㎞/hオーバーをマークする傑出した動力性能、そのパワーを不安なく楽しめる卓越した操縦安定性、クセのない素直なコーナリング性能で、輸出開始と同時に爆発的にヒット。世界中にZ1ブームを巻き起こす。

Z1は研二にとっても「夢のマシン」。台風上陸の夜、空っぽの燃料タンクやキーがないことに苦心しながらも始動に成功。

「なんだよォ このパワーは」とZ1のポテンシャルに驚きつつ、即席のジャンプ台でフェンスを飛び越え、研二とZ1は基地から脱出することに成功した。

画像: 第18回/トムのカワサキ「900SUPER4」

研二が驚いたのも当然で、トムのZ1もかなりのチューンが施されている。

集合管にオイルクーラー、フロントフォークスタビライザーが装着され、フロントはショートフェンダーとしてブレーキはダブルに、リアはフローティングマウントとし、スイングアームも社外品に交換。

カラーリングはミッドナイトブラックにオールペンされている。

(次回は友也のホンダCBR400Rを解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

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