最新使い捨てカイロで冬のライディングを快適に!
熱した石を布にくるんだ温石に始まり、木炭を使った灰式懐炉、今でも根強い人気があるオイルを酸化発熱させる白金触媒式懐炉、電池を使う電熱式カイロなど、寒い時期の必需品となっているカイロだが、現在の主流は1980年代から普及した使い捨てタイプ。
使い捨てカイロは袋の中に入っている鉄粉が空気に触れて酸化するときに発生する熱を利用するもの。袋の中には活性炭や木粉なども配合されていて、温度や持続時間を調整している。
ライダーに人気なのは両面テープ付きでアンダーウエアの背中や胸に貼るタイプ。
月刊オートバイのテストライダー達は寒い時期になると背中、腰、肩、太腿、両ポケットなどにカイロを入れてから走り出すし、冷え性の女子部ライダーはグローブやブーツの中にもミニサイズのカイロを仕込んでいる。
指先が冷えると動きが悪くなり、レバーやスイッチの操作にも影響するから、カイロは寒さしのぎだけではなく、安全なライディングにも貢献する。
今回モデルを務めてくれた梅本まどかさんは、「寒い日は必ず腰や背中に貼ります。真冬のツーリング取材で合計12個付けたこともありますよ。小雪混じりの中を走ってもヌクヌクでした」という使い捨てカイロのヘビーユーザーだが、今回採り上げた『技ありカイロ』は初めて見る物が多く興味津々。
「どデカッ!は絶対に便利ですよ。小さいカイロをたくさん貼ると動きにくくなるし、高く付いちゃうし。ポケぽかは休憩中に指先を暖められるのがいいですね」とのこと。
コンビニには置いていない製品もあるが、どれもドラッグストアやホームセンターなら間違いなく入手できるから、上手に組み合わせて冬を乗り切ろう。
どデカッ!はる 桐灰
参考価格:5枚入り 378円
[シートサイズ] 19.5㎝×13㎝
[温度] 最高温度63℃・平均温度52℃
[持続時間] 14時間
本誌の約半分(B6サイズ)という大きなサイズが特徴の貼るタイプ。
腰や背中、お腹の暖めに最適。
シートが薄手なので貼ったときのゴワ付き感も少ない。
ポケぽか 桐灰
参考価格:10枚入り 348円
[シートサイズ] 13.0㎝×9.5㎝
[温度] 最高温度64℃・平均温度51℃
[持続時間] 16時間
ポケットに入れる貼らないタイプ。
一見すると通常のカイロのようだが、外側にもシートを加えてポケット状とし、熱を逃がさず指先を効率的に暖められる。
巻きポカ足首用 桐灰
参考価格:専用ホルダー2個+温熱シート4枚入り 665円
[シートサイズ] 9㎝×7㎝
[温度] 最高温度60℃・平均温度48℃
[持続時間] 6時間
手首用と同様に専用シートを入れて足首に巻くタイプ。周長34㎝までに対応し、足首からスネあたりまで装着可能。
温熱シートは専用だが、ミニカイロも使えそうだ。
巻きポカ手首用 桐灰
参考価格:専用ホルダー2個+温熱シート4枚入り 665円
[シートサイズ] 9㎝×7㎝
[温度] 最高温度60℃・平均温度48℃
[持続時間] 6時間
専用ホルダーに温熱シートを入れてから手首に巻くタイプ。
手首の太さに合わせて巻きを調整できるので、グローブやジャケットの袖と干渉しない位置に装着できる。
ひざホットンα エステー
参考価格:5足(10枚)入り 288円
[シートサイズ] 9.6㎝×7㎝
[温度] 最高温度43℃・平均温度36℃
[持続時間] 8時間
通常の使い捨てカイロとは違った「医療機器」に分類されている製品。
サポーター状のホルダーを膝に巻き、2枚の専用温熱シートを入れて膝全体を暖める。
オンパックスつま先用 エステー
参考価格:5足(10枚)入り 288円
[シートサイズ] 9.6㎝×7㎝
[温度] 最高温度43℃・平均温度36℃
[持続時間] 8時間
既存のつま先用は足指の下に貼るタイプが多いが、これはライディング中に冷えるつま先上側に貼るタイプ。
保温スポンジ付きで暖かさを逃がさない。
この時期、ドラッグストアやホームセンターには使い捨てカイロを集めた売り場が作られている。
今回紹介した製品以外にも肩や首を暖めるタイプや、最高温度を高めに設定したタイプなどもあるので、じっくりチェックしてみよう。
※価格は19年11月20日・スーパービバホーム岩槻店調べで、あくまでも目安の参考価格として活用ください。また、掲載価格はすべて税抜となっています。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか