その名も「APEX」!
立ったまま荷重で操作するユニークな電動モビリティ「セグウェイ」。日本でもすっかりおなじみですが、そんなセグウェイがついに本格的な電動スポーツバイクの開発に着手したようです! 衝撃的なニュースが飛び込んできたのは、1月5日にアメリカで開幕した、世界最大の技術見本市「CES2020」の会場から。
「CES」とは「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」の略称で、もともとは家電などを中心とした、全米規模の電子機器関連の技術見本市だったのですが、近年は自動車メーカーやバイクメーカーも自動運転技術など、最先端テクノロジーを発表する場となっています。近年ではホンダが自律走行するバイクを発表して話題になりました。
そこでセグウェイがこんなEVスポーツバイクを持ち込んだわけです。マシンの名前は「APEX」。エイペックス、つまりコーナーの頂点、という意味ですから、コーナーを攻めるのが楽しい本格スポーツ、という狙いがうかがえます。
0-60mph 加速はなんと2.9秒!
近未来的なフォルムが印象的なこのエイペックス。公表されているスペックはごくわずかで、最高速度が125mph(約201.168km/h)、0-60mph(約96.56km/h)加速が2.9秒ということだけ。しかし、加速性能からしてなかなかの速さだということは分かります。
公開されたプロモーションビデオでは、サーキットを走るエイペックスのシーンが存分に楽しめます。もっとも、まだシェイクダウンの段階だからなのか、ムービー中の走行自体は攻め込んだ、というよりは感触を確かめながら走っているような感じですが…。
車体中央にかなり大型のモーターを搭載しているのが見えます。出力などは未公表なのですが、組み合わされるバッテリー次第ではかなり性能も期待できそうです! 倒立フォークにラジアルマウントキャリパーと、足回りも本格的。
各二輪メーカーが本格的な電動スポーツバイクに着手している中、セグウェイが送り込んだこのエイペックス。電動バイクという新たなる市場に対するセグウェイの意気込み、そして野望を感じさせるプロトタイプです。今後の展開が楽しみですね!