走行映像 1分32秒
Introducing the FTR 1200 - Indian Motorcycle
www.youtube.comIndian FTR1200S 主なスペックと価格
全長×全幅×全高:2287×850×1297mm
ホイールベース:1524mm
シート高:805/840mm
車両重量:231kg
エンジン形式:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ
総排気量:1203cc
ボア×ストローク:102×73.6mm
最高出力:123HP
最大トルク:12.2kgm/6000rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:13L
変速機形式:6速リターン
タイヤサイズ前・後:120/70R19・150/70R18
税込価格:209万9000円/レースレプリカ・カラーは236万4000円
FTR1200S レースレプリカの各部を解説

アメリカで最古のオートバイメーカーとして1901年に創業し、チーフやスカウトなどの名車で世界にその名を轟かせたインディアン。
1959年に一度解散したが1996年に復活し、以後チーフをはじめ、往年の名車の名を冠したゴージャスなクルーザーを手がけて、再び知られるようになる。
近年はパイクスピーク・ヒルクライムや、ダートトラックレースなど、モータースポーツへの参戦も盛んに行っており、それらの活動が市販車として結実した最初の例が、このFTR1200/Sというわけだ。
ルーツとなったのは、ワークス活動を行っていたダートトラックマシン・スカウトFTR750。そのワイルドでレーシーな雰囲気をスタイリングに取り入れ、専用に開発されたパワフルな1203cc水冷Vツインを、剛性バランスに優れる鋼管トレリスフレームを中心としたスリムな車体に搭載。
豪快な走りを堪能できる個性的ビッグトラッカーとして注目を集めている。

コンパクトだが特徴的なデザインのヘッドライトが目立つフロントマスク。FTR1200Sとレースレプリカにはブラックのカバーが装着されている。ヘッドライト自体は高照度のLEDで、上側がロービーム、ハイビームでは全てが点灯。小さなウインカーも前後共にLEDだ。

専用開発されたエンジンはDOHC4バルブヘッドで、パワフルなことに加えシャープなレスポンスも味わえる。パワーアシストスリッパークラッチも装備し、リアのホッピングを抑えつつクラッチレバーの操作もしやすいように配慮。3種類のライディングモードも標準装備する。

ダートトラックレーサーらしさを感じさせる2-1-2レイアウトのエキゾーストシステム。レースレプリカのみアクラポビッチ製のチタン/ステンレスサイレンサーとなる。リアサスは車体右側にオフセットして配置。FTR1200Sとレースレプリカでは、プリロードと伸側・圧側のダンピング調整が可能だ。

FTR1200Sとレースレプリカのメーターは、4.3インチサイズのライドコマンドLCDタッチスクリーンディスプレイ。基本機能以外にも、多彩な電子制御システムのセッティングなどにも活用され、表示のカスタマイズも可能。Bluetooth機能も装備していて、スマホとの接続にも対応。

滑りにくい表皮を採用したタンデム一体のワンピースタイプのシート。コンパクトで形状自体はダートトラックレーサー風だが、加速時もしっかりグリップが効く。クッションの肉厚も十分あり、ストロークの長いサスペンションとの相乗効果で乗り心地は良好。

通常の燃料タンクの位置にはタンク風デザインのトップカバーが配置されている。その上面のセンターには車名の入ったオーナメントがあり、後ろのカーボン調カバーの中央には燃料タンクへの給油口が設けられている。
フロントフォークは150㎜という長いストローク量を持つ、インナーチューブ径φ43㎜の倒立タイプで、プリロードと伸側・圧側のダンピング調整も可能。フロントブレーキはブレンボ製モノブロック4ピストンキャリパーに、320㎜ローターをダブルで装備することで、優れたコントロール性と十分な制動力を確保。ABSも標準装備されているがキャンセルもできる。

極めてショートにまとめられ軽快感を強調するテールの後端に、綺麗に埋め込まれたテールランプにもLEDを使用。鋼管トラス構造のフレームとスイングアームによって、軽量化と優れた剛性のバランスを両立。シートレール越しに見えているのは燃料タンク本体で、重心を下げるのと同時にマスの集中化にも大きな効果を果たしている。

リアフェンダーはスイングアームに片持ちマウントする形状で、ナンバープレートとウインカーも装着される。リアブレーキはブレンボ製2ピストンキャリパーと、265mmローターを組み合わせる。ホイールサイズはフロント19・リア18インチ。装着されているタイヤは、FTR1200シリーズ用にダンロップと協力し、フラットトラックレース用タイヤ・DT3をベースに開発されたというDT3-R。
文:山口銀次郎・小松信夫/写真:柴田直行