日本一、神社と旅を愛するバイク乗り「佐々木優太」の神社拝走記。今回は、世界一大きいものが点在する神社を探して岐阜県の関•瑞浪エリアへ。1番を目指した「大きいもの」には、それを作った人々の想いが宿っていた。
※この記事は月刊オートバイ2019年1月号(別冊付録 RIDE)で掲載したものを加筆修正しております。
太刀と刀の違いとは?
武芸八幡宮から関市街へ。関と言えば刃物。居合道を稽古している僕には、これまた縁の深い街なのです。
居合道とは、鞘(さや)に収まっている状態から刀を抜き、技を繰り出して、また鞘に収めるまでの一連の流れを稽古する武道です。
僕が使っている刀は、実はここ「関」で作られたもの。刃こそ研がれていないものの、見た目や重さは真剣と変わりません。
一般的に刀の重さは1.5kg前後ぐらいと言われています。数字以上に、持った時に重さを感じますよ。
実際に振ってみると、ドラマや映画のようにブンブン振り回せないことがよくわかります(笑)。
ところで、ドラマや映画などに登場する武士。時代によって、腰につけた刀の向きが違うのに気付いたことありますか?
昔は刃を下向きに腰から下げています。これは、すぐに抜いて敵を切りつけるのに効率が良いためなどと言われています。
しかし時代とともに、刃を上にして帯に差すことが普通になります。この違いで、太刀(たち)か刀(カタナ)かを区別できます。
刃が下を向いているのを太刀、刃が上を向いているのを刀、と区別します。機会があれば、チェックしてみてくださいね。
目的が散漫な旅でも、共通点を結んでいくと意外に接点が見えてくるもの。こんなことを思えるのも、季節や風を感じながら疾走れるバイクでの旅だからですね… 神社拝走の旅は続く!
関鍛冶伝承館
岐阜県関市南春日町9-1
焼き物に刃物にと、職人が多く集まった土地だったのでしょうか。自身が使う刀の生産地でもある、関。「武芸」や「八幡神社」などから勝手に連想した「武士」のイメージ。この旅の最後は、やっぱり刀でしょう。
刀を間近で見ていると、何か宿っているのではと感じざるを得ません。これは、人の手が作り
出したものだからでしょう。
機械では表現できない事の結晶。それが刀なのかも知れませんね。
関限定 日本刀アイス
刀匠が監修したという日本刀アイス! 味も和風のものが数種類。各1000円
食べてみると、刀身は凍ったゼリーでした。味の「切れ味」は抜群でしたよ!
酒肆肴処•関からあげ「やまなみ」
岐阜県関市西本郷通4-6-16
黒色と赤色という強烈なインパクトの「関からあげ」。赤はパプリカの色で、黒はヒジキで色付けされているそう。味は安心安定で、パプリカやヒジキの風味が上手にのっていました。関からあげ定食:1380円
この辺りの名物と言えば、鮎。訪ねた時は、ちょうど旬が終わった頃でした。次はぜひ食べてみたいです!
文:佐々木優太/写真:関野 温
※この記事は月刊オートバイ2019年1月号(別冊付録 RIDE)で掲載したものを加筆修正しております。