「S1000XR」は大きいと思う人にちょうどよさそうな895ccの「F900XR」が誕生
BMWの新型「F900R」に続き、兄弟モデルのアドベンチャースポーツ「F900XR」が2020年2月25日(火)に発売されました。エンジンは”F850GS”をベースに895ccにボアアップされ、BMW並列2気筒エンジン"Fシリーズ"の最新モデルです。
BMW「F900XR」
BMW「F900XR」はベース、スタンダード、プレミアムラインの3タイプのバリエーションモデルがラインアップされ、価格は下記の通りです。
・BMW F 900 XR ベース/114万8000円
・BMW F 900 XR スタンダード/137万9000円
・BMW F 900 XR プレミアムライン/141万3000円
■メーカー希望小売価格(税込)
ロードスターファミリーの1台であるF900Rが、軽快な走りを楽しめるミドルサイズのベーシックスポーツという位置付けだったのに対して、F900XRはスーパースポーツ譲りの強力な4気筒エンジンを搭載したアドベンチャースポーツ・S1000XRのコンセプトをFシリーズに取り入れて開発されました。まさにS1000XRの弟分というべき、ミドルアドベンチャースポーツです。
搭載されているエンジンはF900Rと基本的に共通で、アドベンチャーツアラー・F850GS用の水冷並列ツインをベースに、排気量を895ccまで拡大してパワーアップ。エンジン自体も強度部材として使用する設計のスチール製ブリッジフレームもF900Rと共通で、最高出力77kW(105HP)、最大トルク9.3kgmというスペックもF900Rと同じです。
フロントに倒立フォーク、リアは両持ちスイングアームにモノショックを組み合わせる足回りの基本構成もF900Rと変わらないが、サスペンションのストロークはアドベンチャースポーツらしく前後共にF900Rよりも長目に設定されています。
また燃料タンク容量もF900Rが13Lなのに対し、このF900XRは15.5L。スクリーンやカウルも備わり、よりロングなツーリングユーザーを視野に入れ、造られているのが分かります。
スタイリングはF900Rと共通のダイナミックなイメージをベースに、快適性、実用性が高く評価されているアドベンチャーツアラー・GSシリーズの人間工学的アプローチをミックス。
シャープなデザインが印象的なアッパーカウルが目立つデザインは、先進的なスポーティさを感じさせるのと同時に、ロングツーリングも苦としない快適さも実現しました。
ヘッドライトをはじめとする灯火類がLED化され、バンク角に応じて照射範囲を自動的に変えるアダプティブコーナーリングライトまで採用されているのもF900Rと同様。ただしヘッドライトのデザインは大きく異なっています。
ライダーをサポートするために豊富に用意されているシステムもF900Rと同様。コネクティッド機能なども備える6.5インチのTFTカラー液晶をはじめ、キーレスエントリー、電子制御サスのダイナミックESA、ライディングモードPro、シフトアシスト、インテリジェントエマージェンシーコールなどによって、長時間・長距離のハードなツーリングであっても快適なライディングを楽しめます。
このF900XRはスタンダードモデルに加えて、軽快な雰囲気のショートスクリーンが目立つスタイルスポーツ、ハンドルガードなどを装備するのが特徴のスタイルエクスクルーシブという、合計3種のバリエーションが用意されることになります。
また、パニアケースをはじめとするアドベンチャーツアラーらしい、さまざまなオプションも用意されます。
BMW F900XR の主なスペック(欧州仕様)
全長×全幅:2,160×860mm
ホイールベース:1,521mm
シート高:825mm
車両重量:219kg
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:895cc
最高出力:77kW(105HP)/8,500rpm
最大トルク:92N・m/6,500rpm
燃料タンク容量:15.5L
変速機形式:6速リターン
タイヤサイズ(前・後):120/70 ZR 17・180/55 ZR 17
ブレーキ形式(前・後):ダブルディスク・シングルディスク
・BMW F 900 XR ベース/114万8000円
・BMW F 900 XR スタンダード/137万9000円
・BMW F 900 XR プレミアムライン/141万3000円
■メーカー希望小売価格(税込)