コンセプトは「守り抜くCB、変革するCB」。新たな〈エフ〉伝説の幕開けか!?
東京モーターサイクルショー2020の初日となる予定だった3月27日(金)、ホンダが「バーチャルモーターサイクルショー」を開催。そこで世界初公開となるコンセプトモデルが発表されました!
バイク歴の長い方には、この写真を見ればスタイリングのモチーフとなった名車がパッと浮かぶはず。
1979年に華麗なデビューを果たし、その後レースシーンでも伝説を築いた、空冷CBの金字塔「CB750F」です。
その「CB750F」(輸出モデルはCB900F)をデザインモチーフにしながら、最新の技術を搭載されたモデルが今回発表された「CB-F CONCEPT」となります。
エンジンは、CBR1000RRをルーツに持つ、水冷4ストDOHC4バルブ・並列4気筒。総排気量は998cc。フレームはCB1000R由来の軽量で高張力鋼のモノバックボーンフレームを採用。倒立フォークと軽量なアルミ製片持ちスイングアームのプロアームも採用されています。
開発時のキャッチコピーは「守り抜くCB、変革するCB」。まさに伝統と革新を融合した仕上がりです。
1959年の「ベンリィCB92スーパースポーツ」から歴史の幕を開けたCBブランドは、2019年に誕生60周年を迎えました。その際、ホンダには多くのファンから「次のCB」への熱く強い期待が寄せられたとのこと。
ホンダは、節目となった60周年を機に、「次のCB」を探り、徹底的に議論を重ねた結果、導き出した提案のひとつがこの「CB-F CONCEPT」だといいます。日本からグローバルに提案するコンセプトモデルとして、このタイミングで世界初公開へと踏み切ったのです。
カラーリングには、シルバーの地にブルーのストライプをあしらえた伝統の「スペンサーカラー」を採用。
1980年代初頭にAMAスーパーバイクでフレディ・スペンサーが大暴れしたレーサーモデルに由来し、その後市販車でもCB750Fをはじめ、CB400SFやCB1300SFにスペシャルカラーとして採用されてきました。
いまや伝説的な「エフ」と「スペンサーカラー」。栄光の組み合わせを用いてショーモデルを打ち出した真意とは。これはファンを一時だけ喜ばせるコンセプトだけで終わるとは考えにくい。ホンダがこの一台にかける想いは並々ならぬものがあります!
詳細は、4月1日発売の月刊『オートバイ』5月号をぜひご覧ください。徹底的に大特集を行ないます!
まとめ:西野鉄兵/写真:赤松 孝・ホンダ
ホンダ CB-F CONCEPT スペック
全長×全高×全幅:2120×790×1070mm
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:998cc
トランスミッション:6速