BMW「R18」とは?
1800ccの“ビッグボクサー”を搭載したクラシックな大型クルーザーモデル
昨年行われたモーターサイクルの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ 2019」や「EICMA2019」などでプロトタイプが発表され、大きな話題となっていたBMWの新型クルーザーモデル『R18』が欧州で市販モデルとして正式に発表されました!
この「R18」はBMW史上最大排気量となる1800ccのボクサーエンジンを搭載した大型クルーザーモデルです。そう、数年ぶりにBMWのクルーザーが復活することになります!
70年以上にわたってBMWが作り続けてきた伝統的な空冷ボクサー・エンジンの排気量を1802ccまで拡大させた、通称“ビッグボクサー”エンジンは、4750rpmという低い回転域で最高出力91PSを発揮し、最大トルクは2000rpm〜4000rpmの回転域で15kgf・mのトルクを発生させます。
BMW往年の名車「R5」をオマージュした新型クルーザー
「R18」のモチーフとなったのは、1936年に発表されたBMW『R5』など。往年の名車をオマージュしたデザインになっています。
■BMW R18主要諸元
●エンジン BMW R18
排気量 1802cc
ボア/ストローク 107.1/100 mm
最高出力 91ps/4750rpm
最大トルク 16.1115kgf・m/3000rpm
型式 空/液冷 2気筒4ストローク・ボクサー・エンジン
気筒数 2
圧縮比/燃料 9.6:1 /無鉛プレミアム(95~98 RON)
全長 2440mm
ミラー含む全幅 964mm
シート高さ 690mm
空車重量(DIN 準拠) 345kg
許容総重量 560kg
燃料タンク容量 16リッター
骨格部となるフレームにはダブルループ鋼管フレームを採用し、駆動系は縦置きエンジンと相性が良いシャフトドライブを採用しています。
一見、リジッドフレーム風に見えるスタイリングはクラシカルさもありつつも、細部にわたって現代風にアレンジされています。
フットレストは前に足を投げ出して乗るフォアードコントロールのではなく、しっかりヒザを折って乗るようミッドコントロールのライディングスタイルになっています。
もちろん、BMWらしい現代的なテクノロジーも備わっており、「レイン」「ロール」「ロック」の3つのライディングモードや、「ASC」(オートマチック・スタビリティ・コントロール)も標準装備しています。
さらに、「MSR」(エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール)や、取り回し性を向上させるリバースアシストなどの電子制御システムも装備しています。
BMW史上、最強のボクサーツインエンジンが誕生
欧州では今年2020年に市販化を予定しているとのことなので、日本でも発売されることに期待したいですね!
BMW「R18」のさらに詳しい情報が入り次第、webオートバイや本誌でご紹介致します!
BMW Motorrad「R 18」プロモーションムービー
R 18 Reactions of Custom Builders
【おまけ】欧州では早くも「R18」のカスタマイズパーツも発表!
「R18」のカスタマイズパーツも同時に発表されました。
チョッパー風ハンドルのような“エイプハンガー”や、クルーザーらしい“シングルシート”などが純正アクセサリーとして用意される予定とのことです!
他にも、米国のシートメーカー「Mustang Seat』をはじめ、Vance & Hines(バンス&ハインズ)など複数のブランドと提携したカスタマイズパーツが発表されています。
これらの多彩なパーツを利用すれば、R18のキャラクターを大きく変え、個性的なクルーザースタイルにカスタマイズすることができそうですね!