オートバイ女子部の6人で、栃木県のツインリンクもてぎにキャンプツーリングに行ってきました!
ピアジオさんからバイクをそれぞれ1台ずつお借りして行ったのですが、私の相方は
MOTOGUZZI V7III SPECIAL。
MOTOGUZZIさんのバイクに乗るのはこれで3台目になります(*・ω・)ノ
私の初MOTOGUZZIは、V9 ROAMER!
大阪の泉大津で毎年行われている「ワールドモト」というイベントで乗ったのですが、この時に『なんだ⁈このドコドコ感!!楽しい!!!!』とMOTOGUZZIさんの虜になり、、、
その後、V9 ボバースポーツも試乗。
その時、やっぱり『MOTOGUZZIさんの縦置きVツインエンジンが好きだ!』と確信し、スタッフの方に「MOTOGUZZIはV7が1番人気が高いよ」と教えて頂いていたので、今回そのV7に乗れるという事でかなりテンションが上がっていました(*⁰▿⁰*)
今回の相方、MOTOGUZZI V7III SPECIALの第一印象は、「私の好きなタイプのバイク!!!」でした。
ネイキッドで、2眼メーターで、しかも黒いバイクが1番好きな私にとってシルエットはドストライク♪
ちなみに愛車はCB400SFのブラックです。笑
しかも、MOTOGUZZIさんらしいエレガントなデザインに思わず「かっこいいなぁ。」と惚れ惚れヽ(〃v〃)ノ
いつも上品でちょっと憧れるようなオーラがMOTOGUZZIさんのバイクから感じるんですよね♪
そんな相方に跨ってみると、164cmの私には足つきは悪くありませんでした。
ステップに両足を乗せ走る姿勢をとってみると、、、
あれ? 意外とタンクが太い?
前から見ると細いので見た目の印象からもっとギュッと太ももでタンクを挟んでニーグリップ出来るかと思ったのですが、幅の太さの感覚が違い驚きました!
次にエンジンをかけてみると「ブルブルドコドコドコドコ♪」と言う音と揺れ。
早く走りたくなるんですよね!
「速く」ではなく、「早く」です。笑
そして走ってみると、、、
「あぁ、これ!これ!やっぱりいいなぁ♪」と縦置きVツインエンジンのドコドコ感、揺れと音に"好きー!"という感情が溢れんばかりに出てきます。
これがまだバイクに乗った事のない時に憧れて見ていた私のイメージしていたバイクの感じというか、、、
なんて言葉にしていいかわかりませんが、とにかくこの感覚が好きです!笑
しかも、ポジションもですが、乗っている時の姿勢や感触がとても楽で長距離に向いているんじゃないかな?と思う点がいくつかありました。
その1つ目はシート。
V9ボバースポーツに乗った時に、MOTOGUZZIさんは、シートに拘っているというお話を聞いたのですが、このV7III SPECIALはどちらかというと、かなりしっかりとした厚み。
硬くなく、柔らかすぎる事もなく、長時間乗っていても疲れなさそうだなと思いました。
次にステップ。
長時間乗るとずっと同じ姿勢は辛いのでちょこちょこ位置を変えるのですが、このステップは幅も広いですし、位置も膝の曲がりが自然で、置きやすいのでいいなと思うのと、ステップが硬すぎないという点も個人的にはポイント!
気にしない人も多いかもしれないのですが、こういうちょっとした所の身体への優しさは意外と長距離は響いてくるんじゃないかな?!と思っています。(完全に独断と偏見です)
あと今回、チェンジペダルの軽さに驚いたのですが、「あれ?こんな感覚だったかな?」と思いました。
軽すぎたからかニュートラルから1速に落とす時に、なかなかしっかりと入らずにスタートシーン撮影でやらかしてしまう事もありましたが、走っていて、軽いなぁと何度か感じて今まであまり思った事のない所での感覚で、軽ければ長距離もいいなと改めて思いました。
クラッチといえば、この車両で凄く気になった点があり、編集部の方とお話していたらその場にいたオートバイのテスターをしている太田さんがある事を教えてくれました!
梅「V7III SPECIALに乗った時にギアを上げたら凄く入ったのがわかりやすかったんです。」
編集部「勘違いでしょ!」
太田さん「いや、意外と感覚が鋭い!たぶん梅が言っているのは"乾式単板"のことだね」
梅「乾式単板ってなんですか?」
太田さん「簡単にいうと、一般的に市販車に使われるクラッチは湿式多板が多くて、レースなどで使われる物は乾式単板が多いんだよ。」
編集部「本に載ってるよ」
という事で読んでみると、、、
湿式多板はクラッチディスクとプレッシャープレートとのペアを複数配置した構造で、オイルに浸り潤滑している。
この事から利点は
・耐久性の向上
欠点は
・オイル抵抗からのパワーロス。
乾式単板は1組のクラッチディスクとプレッシャープレートによって構成されていて、クラッチディスクがオイル潤滑していない。
その事から利点は
・クラッチの切れている時、繋がっている時が明確。
・冷却しやすい。
欠点は
・耐久性が悪く、コストがかかる。
と書いてありました。
なるほど、、、!
ギアが入った感覚という表現が間違っていて、クラッチが切れたり繋がるのがわかりやすかったのを感じたんだと納得。
操作した時にその通りにバイクが反応するのがダイレクトに伝わり、それが嬉しいし、楽しいと感じたのは乾式単板クラッチのおかげでした!
さすがテスターの太田さん。とてもお勉強になりました。
また私がクラッチで最初に感じたギア操作の軽さとニュートラルからローギアの入りにくさも「乾式クラッチが関係しているよ」と編集部の方が教えて下さり、乾式クラッチになるとだいぶ変わる事がわかりました。
改めて、乾式単板クラッチって、ギア操作が軽くて、ダイレクト感があって、すごく印象的でした!
しかもMOTOGUZZIさんは、この乾式単板クラッチをずっと変わらず使用しているそうなのですが、こういったこだわりもされているんだと今回初めて知ることが出来ました。
以前乗らせて頂いた2台もたぶん同じなのですが、何故今回こんなに感じやすかったのかを考えてみると、、、
今まで乗った車両はV9シリーズ。
今回乗ったのはV7シリーズとまず排気量が違いました。
確かに排気量が小さい方がいろんな事が感じやすいのかも?!と思いました。
あとは今回乗った相方V7III SPECIALがとても乗りやすかったからいろんな事を感じ取りやすかったのかもしれないとも感じました。
今まで乗った2台のV9シリーズは凄く楽しかった印象が強く、もちろん乗りやすかったから楽しかったのですが、試乗した気持ちを100%で表すと【楽しかった】が70%で【乗りやすかった】が 30%でした。
でも今回は【楽しかった】が55%で【乗りやすかった】が45%に感じたのです。
パワーもビックリする程あるわけではないので、普段CB400SFに乗っている私でも想定している感覚で操作でき、ブレーキもリアブレーキをよく踏んでしまうのですが、操作しているのと同じだけ効いてくれる感覚もあり、また雨の中走行したのですが、それに対する違和感もなく走れて、「これが噂の人気車種かぁ」と思わず言いたくなりました。
そんな人気車種ですが、走っている時は楽しくて気づかなかったけど、次の日に筋肉痛になりました。笑
思っていたよりもクラッチが重く、また「遊び」の部分がほとんどなかった状態で乗ってしまった為でした。
走る前に、ちゃんと調整して乗ればよかったですね。笑
あとはV7III SPECIALではこの状況にならなかったですが、実は別日に同じシリーズのV7III Stone Night Pack に乗った時に渋滞にはまりました。
その時にクラッチが重たく半クラッチを続ける事がいつもより難しかったのです。
そぉいえば、V9の時も感じてたなぁ。と思い返すとこれも乾式単板クラッチが関係していると後から気づきました!
乾式単板クラッチ、以前から感じていたみたいです。笑
V7III Stone Night Pack は1眼メーターで相方だったV7III SPECIALは2眼メーターだったのですが、せっかくなのでとメーターも見ながら走ってみました!
本当はメーターを見ると楽しんで走れず、音とフィーリングで走れるようになりたいと夢見る私ですが、まだわからない事だらけなのでじっくり観察です。
メーターを見て走っていると、急に赤くピカピカ光だしギアを上げた方がいいよと合図してくれたのですが、思っていた以上に早くて驚きました。
V7III SPECIALはタコメーターがついていたので見ていると4500回転くらいでランプが着くことがわかり、MOTOGUZZIの方に「ランプがつくのが早いんですね!」と話したら「なるべくドコドコ感じて楽しんでもらいたいから早めにギアを上げてもらえるようにしてある」と教えて下さいました。
私は普段ひっぱりながら乗るのが好きでCB400SFの8500回転くらいを好んで乗っているからかついついひっぱりながら最初は乗ってしまっていました。
ピカピカ光っているのを無視して自分の好きなように感じて乗ってみると、高速道路で4速5500回転、約100キロくらいが個人的にですが安定して乗りやすかったです。
あまりスピードを出すとドコドコ感じないので高速道路も安定して走れるけど、下道ツーリングがしたくなるバイクだなと。
改めて自分の趣味に合っているなと感じました。
あとは、スイッチ類も押しやすくて、ミラーも見やすい!
押し歩きも重過ぎず、楽に出来ちゃいました。
曲がりやすさは愛車のCB400SFと比べるとそこまでダイレクトには感じなかったのですが、タイヤの大きさが違う分の少しだけで、思ったようにちゃんと曲がり反応もわかりやすかったです。
V7III シリーズはV7シリーズの中でパワーアップして最新の技術やシステムも搭載されていたみたいですが、V7は初めてでその事より乗りやすさ、楽しさをより感じたのが私の感想です。
見た目はクラシカルでエレガント、昔っぽい雰囲気もあるけど高級感もありなおオシャレなV7III SPECIAL。
念願のV7シリーズに乗ることができ、中でも私の好きな見た目のV7III SPECIALで、乾式単発クラッチを沢山感じながら走れて本当に楽しかったです( › ·̮ ‹ )♪
今回のキャンプツーリングは雨だったのですが、相方がV7III SPECIALで乗りやすくて楽しくて本当に本当に良かったです。
MOTOGUZZI V7III SPECIAL、ありがとう☆+°
そして、今回6人でのツーリングとはじめに書きましたが、他には下記の5台がありました。
■MOTO GUZZI
V85TT イエロー
V7Ⅲ Stone Night Pack
V7Ⅲ Racer 10th Anniversary
■aprilia
Tuono V4 1100 Factory MY2020
■Vespa
Sei Giorni II
この6台でキャンプツーリングってなんだか凄いですよね!!!
大勢で走るときは、隊列を作るのですが、私の前には、なっちゃんの乗るV7Ⅲ Racer 10th Anniversary がいて、ミラーで後ろを見ると4台もいて、あまり大勢で走る事のない私にとっては不思議な感覚でした。
ぼっちツーリングが多く、それかオートバイ女子部のふたツーがほとんどな私にとって合わせて走るのは信号などもあるので少し大変な事もありましたが、周りにみんながいるってなんだかいいなぁ♪って思いました。
せっかくだからインカムで話せたらもっと楽しかったな、なんて考えたりもしたのですが、降りてからいろんな話しが出来たことも楽しかったです♪
そして、実は私、初キャンプツーリングでした!!!
キャンプ自体は昨年の日本GPが初めてだったのですが、ツーリング&キャンプは初めて!
いつもバイクに乗る時はリュック派の私もキャンプとなったら積載しなければいけません。
本当は全部背負いたいところですが、キャンプ用品を背負う自信はございません。笑
(大変危険ですのでもちろんそんな事はしません。みなさんもやってみようはご遠慮下さい。)
今回は6人でという事もあり、仲間がいるので大きいバイクにはたくさん荷物を積んでもらって、どのバイクにどのバックを付けれるか、どれだけ荷物が入れられるかも試行錯誤しました。
私はこういう時間が好きで、ああだこうだ言いながらバイクに取り付けていきました!
一応不安なので取り付けた後はスタッフさんにもしっかり確認してもらいOKをもらえましたよ♪
この時に同じV7IIIシリーズのレーサーに乗るなっちゃんこと平嶋夏海ちゃんが「大きい荷物はやだなぁ」と言っていて、言われるまで気にしていなかった私も「確かに風が強く吹いたら影響ありそうだしやだなぁ」とつられやすく、便乗したくなったのはここだけの話。笑
V7IIIシリーズはもう一台、“るりさん”ことRurikoさんのV7Ⅲ Stone Night Pack の3台あり、どれに着けるか悩んだのですが結局取り付け部分もある事から、なっちゃんの車両に大きいバッグを取り付けました!
なっちゃん、ありがとう☆+°
実は前日に車両の撮影をしていて、その帰りにバックを取り付けたままリュックを背負えるか試しに走ってみたのですが、こんなに窮屈で怖く感じたのは初めて!!
短距離だったので試すことができたのですが、リュックを背負うのが好きな私もさすがにこれはキツイ。
もう絶対にやらないと心の底から誓いました。
みんなでそれぞれの荷物を積載して、ちょっと道の駅に寄りながら走り、キャンプをして、帰る。
オートバイ女子部でこんなに長い時間ずっと一緒にいるのも初めてで、夜のお風呂では裸の付き合いもし、みんなと楽しい時間を過ごせたことにも幸せを感じました♡
今回は雨だったけど、今度は晴れの日にまたみんなで出来たらいいなぁ(*´꒳`*)♪
MOTO GUZZI「V7 III Special」 主なスペックと価格
全長×全幅 | 2185×740mm |
ホイールベース | 1463mm |
シート高 | 770mm |
車両重量 | 213kg ※走行可能状態(燃料は90%搭載時) |
エンジン形式 | 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒 |
総排気量 | 744cc |
ボア×ストローク | 80.0×74.0mm |
最高出力 | 38kW(52HP)/6200rpm |
最大トルク | 60N・m/4900rpm |
燃料タンク容量 | 21L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-18・130/80-17 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 117万7000円 |
写真/柴田直行、松川 忍