みんなご存じ、SHOEIの超人気ヘルメットEX-ZERO。
ついこないだ、新グラフィックも登場して、勢いはとどまるところを知らない超人気モデル。
若林も欲しくて去年から頼んでいたんですよ。いつ入荷されるかもわからないというほどの人気っぷりなんですが、苦節半年。ついに届きました!
EX-ZEROはグレーも人気なんですが、敢えてのブラック。マットブラックもラインナップされてるけど、あえてのツヤ有りブラック。
と、いうのもツヤ黒にグレーとかホワイトで装飾いれたらカッコ良い気がしまして。
あと、若林は頭がでかいので、すこしでも小さくみえるように、黒。
DIYで自分仕様にしたいのです
さて、せっかくのカッコ良いヘルメットだからなんかしたい。ツーリングに出かけるご時世ではないので、家の中で手を動かして暇をつぶしつつ遊びたい。そう、DIY。ってなことを、部屋でEX-ZEROかぶりながら考えていたら思いつきましたよ。フレイムスを入れよう。ファイヤーパターンなんて言ったりもしますね。ま、要するに炎模様。理想はこんな感じ。
これをDIY簡単仕様でやってみようかと。もちろん理想はペイントなんですが、さすがに自分でやるには敷居が高い。でも、細いテープ貼れば手軽にそれっぽくできるんじゃね? 剥がれても自分で貼ったならすぐ直せるし。しかも自分でフレイムス描くの楽しそう。というわけで工程はこんな感じ。
①マスキングテープで下書きのフレイムスを描く
②本番用テープを、マスキングテープに沿って貼り付け
③完成イェーイ
という皮算用なんですが、実際どうなるか不安。全然うまくできないかもだし。
作業に入る前に、パソコン上で試し書きしてイメージをつかみます。
全然ダメだ!
おかしいな、カッコ悪いぞ。これはあれですね、パソコンで描くから難しいんだな、きっとそうだ。そもそもパソコン上でうまく描けてもヘルメットにうまく貼れなきゃ意味ないし。よし、やってみるしかない。
さっそく近所の文房具屋にいって安くて細いマステ(4mm)を購入。思うがままに貼ってみました。
1-1.マスキングテープで下書き
ダメだこりゃ。
こうなったら本職に聞くしかない。FLAKES代表の佐藤さんに聞いてみたところ、「模型店とかで売ってる3mmのマスキングテープが良いよ」とのこと。
よし、Amazonだ。
すごくやりやすくなった! これならそれっぽい感じにいけるかも!
あと、失敗を繰り返したせいか、なんかわかってきた気がする。俺がフレイムスだ。燃えてファイヤー。
しかしながら、時間を置いてからよーく見てみると、線がちょいちょいおかしい。あと、片側だけなら良いんだけど、頭頂を越えて反対側にいくとバランスがめちゃめちゃ。
こうなったらプロに聞きに行こう。そう、またしてもFLAKES佐藤さんに。改善点を聞きつつ、あわよくば、フレイムスの描き方を教えてもらうのだ。ちょうど別件で出向かなきゃいけない用件もあるし、買ったばかりのヘルメットとマスキングテープをもってレッツラゴー。
助けて佐藤さん!
1-2.フレイムスの上手な描き方教えてプリーズ
というわけでFLAKES。すいません、お忙しいところ、どこを直せばよいか教えてください!
いやまずそもそもフレイムスの描き方教えてください!
プロを目指すわけじゃないけど、みんなに「それカッコ良い!」ってチヤホヤされるフレイムスが描きたいんです!
佐藤さん「好みがあるから、自由に描けば良いんですけどね。基本的な形としては、こういう感じで、線を泳がせるように描くと良いですよ。先に行くほど細くなるように。フレア同士が近づく部分は、なるべく離さず近づけるようにするとカッコ良く仕上げやすいですよ」
なるほどなるほど。
佐藤さん「丸を意識するという描き方もありますよ。基本は丸に対してまっすぐ入ると描きやすいですが、あえて斜めに入るとそれもカッコ良いです。あと、流れの入る方向と出る方向を意識すると良いですね」
すいません、よくわかんなくなってきました。とりあえずやってみます。
で、修正して何とかしようと思ったんですが、そもそも修正がうまくいかない。なので、うまくいくまでひたすらマスキングを貼りまくるのです。
で、何度かやり直してこんな感じ。本番テープはマスキングテープほどは曲がらないので、フレイムスを大きめに作るのがコツかも。テープが後から浮いてきちゃうと修正大変なので。慣れてきたらより攻めたデザインにすると良いよ!
疲れてトイレいったりした隙に、見かねた佐藤さんがさりげなく直してた気がするけど気のせいです。とはいえ、基本的には自分でやりましたよ!!
2-1.本番用テープを準備するのだ
さて、ここまできたら出来たも同然。と、言いたいところですが問題が。本番用テープなんですが、カー用品とかで細くカットしたカッティングシートがある気がしてたんですが、無い。
全く無いわけではないけど、評価がイマイチなものか、色の選択肢がないものばかり。しつこく調べたけど、どうにもピンとくるものがないので、諦めてカッティングシートを3mm幅に切ることにしました。
めんどくさそうだね。でも頑張る。暇だし。
で、AmazonでA4カッティングシートと、A3サイズのカッティングマットを購入。
カッティングシート、いつもはロールで購入するんですが、曲がり癖がついてると何かと大変なので敢えてのA4サイズ。今回はツヤ無しのグレーをチョイス。5枚入りを買ったけど、ヘルメットに使うなら一枚で良さげ。
ちなみにA4サイズだとあまり選択肢がないので、ロールで買うのもアリ。ロールなら長さには余裕がある上に、曲げ適性があるものも選べるのだ。切り出しがめんどそうだけど。
で、A4を余裕をもって切るためにA3のカッティングマットを使うのですが、ナカバヤシの折りたたみカッティングマットA3が秀逸なのですよ。
折りたたみ部分が波状になってて、段差もほとんど発生しないので、カッターが溝にハマらない。しかも収納コンパクト。最高。ちなみに目が覚めるようなオレンジ色ですが、これは購入時にオレンジが一番安かったから。5色展開なんですが、時期や色によって値段が変わるので、各色チェックしておくと良いですよ。
2-2.切り出したカッティングシートを貼るべし
というわけで準備しておいた3mm幅のカッティングシート。これをマスキングテープに添わせるようにして貼るのです。
こんな感じで沿わせていきます。今回は本番なので線がガタガタにならないように慎重に。とはいえ、マスキングテープに沿って貼る。貼ったらマスキングテープを随時剥がすだけなんで、思ってたよりめちゃ簡単───
っと思ったらぐるっと回り込んでる部分は場当たりで修正しないといけないのが割と面倒かな。
あと、A4の長辺(293mm)になるように切り出したけど、ぎゅーんと回り込む部分には長さが足りないので途中でつないでます。ま、でもよっぽど近づいて見ない限りバレないよ。回り込み部分はあんまりひっぱって貼ると後からシワが出るので注意。ドライヤーかなんかであっためれば良さげだけど、今回はそんなん気にせず貼りまくり。
最後にフレアの先端部分を適当に切って整えて完成。切るときはカッターでヘルメット本体に傷がつかない程度に浅く切れ込みいれてひっぱればオッケー。心配なときはハサミでも良いけど、ハサミだとかなり大変。
完成。控え目に言ってカッコ良い
ちょっとシワが出てるけど、またあとで修正しよう。ちなみに今回のは基本的なフレイムスで、そのほかにもオールドスクール系のフレイムスとかで描き方は違ってくるそうな。深い。
なんか思った以上にカッコ良くなって嬉しい。あとね、テープでフレイムスを描くのが思った以上に楽しい。まじで楽しい。ほんと騙されたと思って3mmか2mmのマスキングテープ買って試してみると良いですよ。というわけで完成。
あ、そうそう。カッティングシートは割としっかりひっつくけど、ペイントほどタフではないので、剥がれてしまってもへこたれずに貼り直すべしです。あれです、女性のネイルとか化粧みたいなものです。ツーリング毎に模様替えしても良いですし。
ステイホームなこの時期、おうちでの暇つぶしに是非───。
若林浩志/プロフィール
愛知の地方カメラマン。1973年生まれ。撮影は、バイクと料理とブツ撮りが好き。
所有バイクは、ホンダ・スーパーカブ90とヤマハ・TDR250。平成終盤にキャンプに目覚め、ネットで用品を買いまくる毎日。
趣味はamazonレビュワーランキング上げ。最近はメルカリにハマっています。