キャンプ場で焚き火を楽しむには「焚き火台」がマストともいえる時代に
約25年ぶりともいわれる昨今のキャンプブーム。久しぶりにキャンプをしようと思って、戸惑った方も多いのではないでしょうか。
今と昔ではキャンプのスタイルもちがえば、環境も大きく異なっています。
なかでも僕が危機感を抱いているのは、「直火」が消滅するんじゃないかということ!
とくにここ5年ほど、直火を禁止にするキャンプサイトが増えている気がします。
だから、焚き火台は必須ともいえるアイテムに。
15年くらい前に初めて焚き火台を見たときは「それいるの? 持っていくの面倒じゃない?」なんて思っていたものです。
さてそんな焚き火台、僕は少し前までユニフレームの名品「ファイアスタンドⅡ」を愛用していました。
束になった4本のポールを開き、金属メッシュを引っかけるだけで完成。シンプル・イズ・ベストとは、まさにこのこと。
組み立てが簡単で、壊れる心配も少なく、パーツを失くすこともほぼありえない優れた製品です。
ただ、数年前引っ越しのゴタゴタでまるごと失くしちゃったんですよ。ホントに気に入っていたのに……泣
そこでAmazonで見つけた類似品を買ってみました。安いんです。
「Kalili」というメーカーのもの。ずいぶん前に買ったのですが、いまでも販売されているからロングセラーになっている模様。
ちゃんと問題なく使えました。ただ、値段が安い分、どうしても各部の処理が少し雑だったりします(個体差もあると思いますが、網の処理が荒くてチクチクするんです)。
なので昨年末に再度、Amazonでポチってしまいました。
それが「rmate」というメーカーのこちら!
いったい何が違うんだ! と思われたかもしれませんね。
この焚き火台は何と、脚部分が3分割になるのです。しかも安い。
だから、収納サイズもこんなにちがう!
バイクで持ち運ぶにはネックだった「収納時のサイズが長い」という欠点が払拭されました。
いまでは仲間とキャンプをするとき、積載スペースに余裕があれば「2個持ち」という15年前では考えられない焚き火台ライフを送っています。
このタイプの焚き火台のメリットとデメリット
メリットは「とにかく燃える」こと。
ほんの少し風が吹いていれば、薪をくべるだけでほぼ自動的に燃え続けます。
デメリットは、料理に使いにくいことですね。
焚き火台の上に鉄板や網が備わるタイプのものと比べると、どうしても単機能となってしまいます。
ただ、鍋をすすだらけにしてもいいなら、こんなワイルドな使い方も。
あと個人的に、テーブルとしても使える点が気に入っています。
たとえば焚き火台を持っていったけど、直火OKのサイトだった場合。もしくは同行者の焚き火台を共用させてもらえた場合など、時として「焚き火台あまり」という現象が起こります。
そんなとき、このタイプの焚き火台はテーブルとして使えるのです。
いま気になっている最新の焚き火台
一度ハマりだすと、ほかの製品も気になって仕方ない……。最近「欲しいなあ」と思っている焚き火台がふたつあります。
ひとつは、DODの「ライダーズファイアクレードル」。
トライポッドと一体型になっていて、上から鍋を吊るすことができます。これで鍋料理はばっちり!
収納時のコンパクトさも魅力で、少し前から使っているライダーをよく見かけます。
気になるもうひとつの焚き火台は最新型。二輪用品メーカー・デイトナから今シーズン発売される「ツーリングフラットグリル189」。
こちらもツーリングライダーのために造られた焚き火台として、とてもよく考えられています。
パーツ点数が思いのほか少なく、組み立てもシンプル。収納時に平べったくなるのが特長。
料理と焚き火を両立できる点もバランスがいい製品といえそうです。
以上、webオートバイ編集部員・西野の焚き火台考察でした。
ここで紹介したのは、ほんの一部。焚き火台の世界はいま、各社自慢のアイデアのぶつかり合う戦国時代。キャンプ用品メーカー以外からの参入も目立ち、激化しています。
試しにAmazonなどで「焚き火台」と検索してみてください。見た目がめちゃくちゃかっこいいものや、使い方や組み立て方がさっぱり分からないものまで多種多様。
きっと、あなたもこの沼にハマりますよ(笑)。
まとめ:西野鉄兵