まとめ・写真:西野鉄兵
⑥ 長野県「遠山郷・旧木沢小学校」
長野県といえばライダーには「信州ビーナスライン」でしょうけど、あえて個人的に南信州の飯田市周辺を推したい!
「酷道」とも呼ばれる国道152号線の旅は冒険感にあふれたもので、面白いですよ。
沿線上で、個人的にもっとも好きなのが「遠山郷」。そこにある旧木沢小学校は、ぜひ一度訪れてほしいスポットです。
猫が一匹住むだけの木造校舎は、のどかな雰囲気で満ち溢れています。年に2度ライダーズイベント「モトカフェ木沢小学校」が開催されることでも知られた場所です。
周辺には、しらびそ高原や下栗の里といったツーリングスポットもありますよ。
ちなみに東京方面から向かう場合は、地図を見た印象以上にかなり時間のがかかると思った方がいいでしょう。
⑦ 鳥取県「鳥取砂丘」
鳥取砂丘は超メジャーな観光地のため、テレビや雑誌で見たことある方がほとんどでしょう。
ただ、まだ一度も訪れたことがない人に強く言いたい! きっとあなたが想像しているよりも「砂漠」ですよ、と!!
僕が初めて訪れたのは学生時代。想像をあまりに超えたスケールに驚いたものです。
近くに無料のキャンプ場があります。ここでギターを担いで日本一周をしているバイク乗りの旅人と知り合いました。そんなロマンあふれる場所だと思っています。
⑧ 沖縄県「海中道路からの伊計島」
沖縄本島のツーリングスポットと言えば、橋で渡れる古宇利島が有名ですよね。僕も沖縄をレンタルバイクで走ったとき、真っ先に向かいました。古宇利大橋は、爽快そのもの。
ただ、その後訪れた「伊計島」が、より深く印象に残っています。観光地化が進んでいない素朴な雰囲気で、旅情たっぷりでした。
古宇利島と同じように本島から橋で渡れる伊計島は、「海中道路」という気持ちのいい道を走り、平安座島~宮城島を経て、最後にたどりつく島です。
そこは一面、サトウキビ畑。聞こえるのは、波音とサトウキビの葉が風に揺れる音のみ。
沖縄ならではの景色と時間を満喫できます。
⑨ 奈良県「若草山」
奈良から和歌山の定番ワインディングロードといえば「高野龍神スカイライン」でしょう。もちろん、そちらもおすすめです。
しかし、よそものの僕はまず、奈良市内の若草山から眺める景色に感動しました。
眼下には東大寺や奈良公園をはじめ、奈良市街の景色が広がっています。周辺では鹿がのんびりしていて、なんとも癒されるんですよ。
東大寺から歩いて登ることもできますが、有料道路の「奈良奥山ドライブウェイ」を走るのもあり。
旅しているなあ、と実感できる場所です。
⑩ 伊豆七島「大島の裏砂漠」
こんなところ日本にここだけしかない! と自信を持って言えます。
黒い火山岩で覆われた伊豆大島の裏砂漠。似たような光景は三宅島などでも見られるのですが、道としてちゃんと走れることに感動しました。
50ccのスクーターでも走れるフラットダート。真っ黒な道を突っ走ったのはよき思い出です。
ちなみに、国土地理院の地図で「砂漠」と表記されているのは、日本でここだけなんですよ。
伊豆大島は、温泉があったり、「地層切断面」というダイナミックな景色が見られたりと、お楽しみスポットが各所に散らばっています。
外周道路は50km弱。愛車を持ち込むのはなかなか大変ですが、レンタルバイクが安いので気軽に島旅を楽しめますよ!
以上、編集部員・西野の再訪したいツーリングスポット10選でした。
と言っても、まだまだ紹介したい場所が次々と浮かぶ! 秋田県の「寒風山パノラマライン」、京都府の「伊根の舟屋」、瀬戸内の「小豆島」、山口県の「角島大橋」、長崎県の「生月サンセットウェイ」、鹿児島県の「奄美大島」……まだまだ数百カ所あります。
そして、その何倍もまだ行ったことがないけど、行きたい場所がある!
平和な日常が早く戻ってくることを祈りながら、ツーリング計画を練りまくろうと思います。
まとめ・写真:西野鉄兵