これからツーリングを始める方と、いまいちバイク旅でスマホを使いこなれていないという方へ向けて、元ツーリング雑誌編集者のwebオートバイ西野が、旅で役立つ便利なアプリをご紹介します!
まとめ:西野鉄兵

バイク旅をする上で必ず入れておきたいスマートフォン・アプリは3つ!

意外と少ないと思われたでしょうか? 実際に使っているスマホアプリを数えてみたところ、主に必要なのは3つだと思いました。

① Google マップ
 
② Yahoo!カーナビ
 
③ Yahoo!天気

基本はこの3アプリ。何ならあとはスマホのインターネットを使って検索すればよし! と考えています。

ツーリングというものは、そんなに難しいものではありません。ちょっと前までそもそもスマホ自体なかったわけですし。

それでもこの3つのアプリを使いこなすと、旅はうんと楽になります。それぞれの使い方をご覧ください。

画像: バイク旅をする上で必ず入れておきたいスマートフォン・アプリは3つ!

① 「Google マップ」をツーリングにどう活用するか?

画像1: ① 「Google マップ」をツーリングにどう活用するか?

スマホがバイクツーリングにどう影響を与えたか。Google マップをはじめとする地図アプリの誕生が大きな変化を生んだと思っています。

スマホ時代とその前を経験している身として、「現在地が正確かつ即座に分かるようになったこと」は画期的でした。

画像2: ① 「Google マップ」をツーリングにどう活用するか?

【余談】いまの学生さんたちに言いたい。僕が学生の頃は、地図を買う余裕もないから、迷ったらコンビニは行って「誠に申し訳ございませんが、その地図(販売しているもの)でいまここがどこなのか教えていただけませんでしょうか?」などという、失礼かつアホっぽい質問をしていたものです。そのあと飲み物とかガムを買いました。地図は買えなかったけど。

コンビニがない時代のライダーはそれもできないから、よりいっそうバイクツーリングは旅であり冒険ですよね。

さて、本題に戻りまして、ツーリング中の「Google マップ」をどう使うか、ということを解説します。

1.現在地を知る。

先ほどお伝えしたとおりです。スマホのGPS機能をオンにして、Google マップを開けば、現在地が表示されます。しかも向きまで分かるから大助かりです。

ちなみにGPS機能はみるみるバッテリーを消費するので、僕は普段切っています。

2.目的地までの所要時間を調べる。

目的地までの時間が分かるというのも、昔から考えれば、革命的。

しかも、出発時刻と到着時刻の設定まで行なえます。「明日6時に自宅を出たら、何時に目的地に作んだろう?」とか、「20時までに家に帰るには、ここを何時に出たらいいんだろう?」とか、いろいろな使い方が可能です。

フェリーを利用する旅などでは、本当にありがたいものですよ。

3.「お気に入り」登録を活用する。

ツーリングの計画段階で行きたい場所を「お気に入り」に保存するのはもちろん、旅先で出会った人に教えてもらったおすすめの場所をすぐに登録できるのが便利。

星の黄色いマークが自分でポインティングした「お気に入り」(スター付き)。

また、旅先で偶然発見した絶景スポットや美味しい食事処を登録しておくのもおすすめ。これを怠ると、もう一度行きたいと思ったときにけっこう後悔します。

ちなみに、やりすぎると何がお気に入りだか分からなくなります。これは僕のスマホで見たGoogle マップ。

より高度な「リスト」機能などを使えば、すっきりさせられますが、その使い方はまたあらためて。

4.渋滞情報を瞬時にチェックできる。

赤い部分が渋滞している道。

現在の交通状況が色で分かるのもGoogle マップの魅力。もしまだ使っていない方は、Google マップを開いて「交通状況」にチェックを入れてみましょう。

5.その他(旅先の街で使えるワザ)

GoogleのCMでもお馴染みですが「ガソリンスタンド」「ラーメン」などと入れるだけ周辺のスポットを教えてくれるのも便利ですよね。

あと、個人的にぜひ覚えておいてほしいワザがあります。

初めて訪れる街のビジネスホテルに泊まり、外で食事をしたりお酒を飲みたいと思ったとき、その街のどのあたりが繁華街か知りたいですよね。

そんなときは「居酒屋」で検索です。居酒屋がもっとも多いエリアが中心街のことは多い。そして、もっとディープなエリアを知りたいときは……「バー」で検索です。

古くからある飲み屋街には、こぢんまりとしたバーが立ち並んでいることが多い。バーが密集しているエリアは、その街でもっとも昔から存在する飲み屋街である可能性が高いんです。

とくに、鉄道ができる前から栄えていた歴史のある街で使うのは有効。駅前とは異なる場所に繁華街が広がっていることはしばしばあります。

 
 
そのほか、便利な機能として「地形表示」があります。信州など標高差のあるエリアを旅するときは、たまに確認しています。

「ストリートビュー」は、行き先がピンポイントのときに大助かり。目的地に向かう前にあらかじめストリードビューの写真で確認しておくと安心です。

② ナビ機能は「Yahoo!カーナビ」が無料とは思えないほど優秀

画像: ② ナビ機能は「Yahoo!カーナビ」が無料とは思えないほど優秀

ナビ機能は、「Google マップ」よりも「Yahoo!カーナビ」の方が使いやすいというのが、僕の持論。周りのベテランライダーもヤフー派が多い印象です。

「Google マップ」の場合、新しくできた道が反映されるのに時間がかかることがありました。また、Google マップのナビ機能は、到着の直前100mくらいになると、ナビを終了してしまうというやっかいなクセが昔からあります。

「Yahoo!カーナビ」は直感的に使いやすい仕様。ルートは「おすすめ」「高速優先」「一般優先」から選択可能。体感的に、「おすすめ」はけっこう節約志向な気がします。

その点、Yahoo!カーナビは優秀です。新しい道の反映も早く、道案内も最後まで丁寧。

音声は聞き取りやすく、表示も見やすくて安心感があります。

とくに、音声だけでも案内を理解でき、目的地に向かえるというのが最大の魅力だと個人的には思っています。

弱点は、スポットやお店の登録件数がGoogle マップよりもだいぶ少ないということ。

そのため、お店の名前をGoogleマップで検索し所在地をコピー。それをYahoo!カーナビに貼り付けることもしばしば。

しかしそれでもナビ精度の高さを考慮すれば、使う価値ありでしょう。これが使用料無料なの? と思えるクオリティ。おすすめです。

※通信料は発生します。またGPSが不可欠なナビアプリは、バッテリーの消費が激しいため、長時間使用したい場合は対策を行なってくださいね。音声だけの使用にすると大幅に軽減できます。

③ どんどん進化していく天気予報アプリ「Yahoo!天気」

画像: ③ どんどん進化していく天気予報アプリ「Yahoo!天気」

天気予報アプリは、スマホ黎明期のころはいろいろ試していましたが、いまは「Yahoo!天気」ひとつで事足りるようになりました。

Yahoo!天気は、もともと「分かりやすさ」に秀でていました。現在では1時間ごとの天気・気温・降水確率・降水量・湿度・風情報の表示まで可能(約48時間先まで)となっています。

そして、ライダーの強い見方となるのが「雨雲レーダー」です。

「Yahoo!天気」の雨雲レーダーは、1時間前から15時間後までカバーしています。

【余談】3年ほど前、日本海近海の漁師さんと話した際、「最近はこれだよ」と見せられたのがYahoo!天気の雨雲レーダーでした。海上でもホントによく当たる、とのこと。笑

ズームももちろん可能。この境目がけっこう当たるので、びっくりします。

いまでは、そのときよりも精度を高めており、体感的にはほぼ間違いないと思えるものに。ピンポイントのゲリラ豪雨を的中させたときは驚きました。

降るか降らないか微妙な空模様のときだけ、どうしても多少の誤差が出ることがありますが、はっきり降る雨はとにかく強い印象です。

 
さらに! わりと最近、ライダーに嬉しい機能が加わりました。「日の出・日の入り」の表示です。

1時間ごとの天気予報に、「日の出・日の入り」の時刻が差し込まれています。しかもちゃんと地域で異なり、分単位で表示されます。

朝日や夕日を見に行くツーリングで役立ちますし、長距離を走ろうと思った際もいい目安になりますよね。

キャンプツーリングのときは、「明るいうちにテントを設営するには何時までに到着すればいいか」ってことが一発で分かるのは助かります。

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