これぞ待ちに待った「本来の姿」!?
新型アフリカツインの<S>がやってきた!
欧州仕様と同じロングストロークサスを持つ<S>。納車には時間がかかると思っていたのだが、予想以上に早く手配がついた、との一報が。ウキウキしていたところに、ついにやってきたのだ!
ということで、早速比べてみました!
さあ、どっちがどっちでしょう?
タイヤがブロックタイプの方がスタンダード、標準装着タイヤの方が<S>。
でかい!
いや、これが「本来のアフリカツイン」の姿なのか?
日本のみならず、アジア用として用意されたローダウンモデルが日本では標準仕様として販売されているが、この<S>はユーザーの熱い声に応えて、受注期間限定モデルではあるけれど、販売されることが急遽決まったモデルだ(注文は5月31日まで)。
ちなみに、<S>はフロントサスペンションストローク +45mmの230mm、 リアアクスルトラベル +40mmの220mmのロングストロークサスペンションを採用。
アフリカツインは重量モデルだけに、足が届くことは重要だと思うライダーが多いのも理解できる。足が届かなくて、不用意な動作で大事なバイクを転倒させて傷物にしたくないからね。その気持ちはようく分かる!
けどね、身長180cm越えの私にとっては、小さすぎるのよ。だからこの<S>の販売が決まり、手元にやってくるのをとても楽しみにしてたわけです。
<S>ってどんなバイク? という人はコチラをチェック!
まずは早速カスタムパーツの移植をば…
で、今まで使っていたローダウン、もとい、スタンダードからのパーツ移植。まずはハイウインドスクリーンと特注で作った野口シートを取り付ける。他のパーツは後回し。なぜか?
それは急いで慣らし運転したいから(笑)。
だって、メーター見たらたった40kmしか走ってないんだもの!
今まで新車に乗ったことはあるけれど、そのほとんどがレース用車両。だから慣らし、といってもせいぜい20km走るとか、30分コースを流すとか、そんな程度しかしたことないのだ。ストリートリーガルモデルの慣らし運転は、実は初体験! 妙にテンションが上がる!
だから、まずは必要最低限のパーツだけ取り付けて、とっとと出発したいのだ。
とりあえず、スクリーンとシートを替えてみる
これはオプションのハイウインドスクリーン。スタンダードのアフリカツインの場合、純正スクリーンはオフロードライディングでの体の前後移動で邪魔にならないようにショートタイプになっているのだ。
でもショートすぎでしょ! オフロード走行にはいいけれど、せっかくの2気筒オフロードツアラーなんだから、スクリーンは大きくして高速移動を快適にしたい。
ということで、ロングタイプに迷わず交換。
そしてお次は、野口シートに作ってもらった、ワークスCRF450RALLYと同仕様のシート。これで長距離ライドも安心だ。
しかし、と、取れない! シートが取れない!
車体横にある鍵穴にメインキーを刺して回せば取れるはずなのに、取れない。なぜだ?
格闘すること10分。ようやくコツがつかめた。キーを回した後、タンデムシートをまずは両手を使って持ち上げるように前方に引き抜く! ぬ、抜けた!
メインシートはもっと厄介で、後方を持ち上げながら引っこ抜く! そういえばこれ、試乗会の時にオートバイ編集部のフト松さん簡単にやってたなぁ。俺が不器用なだけなのかもしれない(苦笑)
ちなみにタンデムシートに下はETC2.0ユニットがある。さすが旅バイク。
準備完了! さあ、どこへ行く?
これで慣らし運転の準備よし! おっと、まだ寒いからハンドウォーマーカバーも付けよう。
出来上がったシルエットが、まさにラリーバイクって感じがしていい! シート上面がフラットだからスッキリしてるし、サスペンションストロークがあって車高が上がったので、全体的に戦闘的なフォルムになった!
しかもアイポイントが高い! シート変更で6cmも座面が上がったこともあって、座って眺める景色はラリーバイクそのもの。それだけでテンションが上がります(笑)
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、有限会社野口装美
写真:三橋 淳
【次回予告】待ち焦がれた<S>が意外に早くやって来て、テンション上がる三橋 淳。さて、新しい相棒と慣らし運転、どこまで行った? 次回「軽ーく慣らしで500キロ」をお楽しみに!