ダカールラリーを知り尽くした男・三橋 淳がいよいよ新型アフリカツインを満喫するこの連載企画。待望の<S>が手元にやってきて、人生初(?)のストリートモデルの慣らしをすることになった三橋。いったいどこに行くつもりなのか? ついにお待ちかねの始動編、今回はゴールデンウイーク特大号ということで、特盛でお届けします!

※今回の撮影、および取材は緊急事態宣言が全国に発令される以前に、3密を避けた環境下で行われています。また、今回の記事は不要不急の外出やツーリングを推奨するものではありません。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、皆様もどうか不要不急の外出はお控えくださいますよう、ご協力よろしくお願いいたします。

さあ出発! その前にアップルカープレイの接続を試す

画像1: さあ出発! その前にアップルカープレイの接続を試す

待望の<S>も届いて、早速慣らし運転だ。

その前に大事なセットアップがある。アフリカツインのセールスポイントのひとつである、標準装備されたアップルの「CarPlay」にも繋げてしまおうというわけだ。何と言ってもデバイス好きにとっては、スマホ連携機能は楽しみのひとつ!

画像2: さあ出発! その前にアップルカープレイの接続を試す

まずは、メーター右側にあるカバーを外してUSBケーブルをセットし、iPhoneに繋げると「Bluetoothヘッドセットへつなげますか?」と聞いてくる画面に切り替わる。アップルカープレイは走行中の操作ができないので、インカムを同時接続して、音声入力で操作する必要があるのだ。

で、迷わず「ペアリング」をポチッとなと押す。すると今度は「デバイスの追加」という選択肢が出てくる。ここでヘッドセットをペアリングモードにするのだ。

画像3: さあ出発! その前にアップルカープレイの接続を試す

私が使っているヘッドセットはサインハウスのB+COM SB6X。これは電源スイッチをそのままの状態で4秒保てばペアリングモードになる。そうしたら、お次はアフリカツインの画面にある「追加」をセレクトするのだ。

画像4: さあ出発! その前にアップルカープレイの接続を試す

すると使用可能なデバイスに「B+COM SB6X」が出てくるので、それを押す。これで完璧。あとは設定画面通りにやれば使える。もちろんこの状態も保存できるので、ちゃんと保存しておく。

画像5: さあ出発! その前にアップルカープレイの接続を試す

実際繋げて走ってみると、とっても便利! スマホで見慣れたナビ画面がそのまま出せるし、B+COMを繋げているので音声案内もしてくれる。しかも、同時に音楽も聴ける! それでもって、音声入力で「次の曲」とか言えば、曲送りもしてくれる。これはいい!

もっとも、ルートを外れて再検索した時に、高速優先とか一般道優先とか、Googleマップだと勝手に変更してくれたりするんだけど、それは音声入力では直せなかった。音声でのコントロールには限界があるけれど、そこはアップルに頑張ってもらって、精度を上げていってほしいところ。

そもそも慣らし運転とはどういうもの?

画像1: そもそも慣らし運転とはどういうもの?

さて、慣らし運転とはどうすればいいのか? ホンダのオーナーズマニュアルによると…

以下の期間中は急発進や急加速、急ブレーキ、急なシフトダウンを避け、控えめな運転をしてください。
・50cc スクーター(ジャイロ含む) → 走行距離100km
・その他のバイク (50cc含む) → 走行距離500km

とある。素直に読めば、アフリカツインは500kmの慣らし運転をすればいいのね、ということになる。でも、考えようによっては「別に低回転でノロノロ走る必要はないですよ。エンジン回転数が急激に変化する操作をしないなら、きっちりエンジン回してもいいですよ」とも解釈できる文章だ。

よく「3000kmの慣らし」と言うけれど、なんの根拠があっての3000kmなのか? そりゃ大昔のバイクはパーツ精度も悪かっただろうから、いきなりエンジンぶん回したら壊れたかもしれない。でも今のご時世、そんなんでエンジン壊れたら返品ものだよね。不良品だっていう人もいると思うよ。

ではなんのために慣らしをするのか?

それはバイク本来の性能を出すためのものであって、エンジンが壊れないようにするためじゃないってこと。だから、慣らし運転はしなくてもいいのだけれど、よりいい状態に保ちたいなら、慣らし運転をしてくださいね、って表現になっているのだろう。

画像2: そもそも慣らし運転とはどういうもの?

考えてみれば、昔ホンダのオフロードバイク・XRでラリーに出たけれど、慣らし運転なんてしなかったなぁ。でもブレーキが新品のままだとパッドとディスクの当たりが出ていないので、15km程度の慣らしはしたかな?

サスペンションも最初は硬いから、なじませる程度の慣らし運転。タイヤはオフロードタイヤで、走るのはオフロードだったから、いきなり全開でも問題なかったけど、ロードタイヤなら皮剥きは必要になるだろうね。つまり50km、まぁ余裕を見て100kmものんびり走れば、皆が考える慣らし運転は十分ってことになるんじゃないだろうか。

ということで走行距離は500kmに決定! 行き先は…?

それを考えて私なりの慣らし方法というのを考えた。

まずは走行500km、これはマストだ! だってメーカーがそう言うんだもの(笑)。そこは製造者の意見を尊重しないとね。

で、せっかく500kmも走るのだから、ただの距離稼ぎじゃなくて、どうせなら気持ちいいところに行きたい! そう思って地図を眺めていると、ちょうどいい距離にいい目的地があった。

画像: ということで走行距離は500kmに決定! 行き先は…?

それは千里浜!

日本で唯一砂浜が国道になっている海岸! ここに行こう!

画像: それは千里浜!

アフリカツインといえばダカール・ラリー。ダカール・ラリーといえばダカールの海がゴール、というわけで、海岸線とは切っても切れない間柄なのだ。半ばこじつけではあるが、目的地にするにはもってこいの場所だ。

とうわけで、まだ寒さが残る中だったが、完全防備で日本海を目指すことにした。

協力:ホンダモーターサイクルジャパン、有限会社野口装美
写真:三橋 淳、柴田直行

【次回予告】新型アフリカツインと、一路千里浜へ! 三橋 淳は慣らし運転をどのように行ったのか? 初めて新型アフリカツインで踏み入れた砂浜の感想は? 次回「軽ーく慣らしで500キロ・後編」をお楽しみに!

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