※今回の撮影、および取材は3密を避けた環境下で行われています。また、今回の記事は不要不急の外出やツーリングを推奨するものではありません。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、皆様もどうか不要不急の外出はお控えくださいますよう、ご協力よろしくお願いいたします。
新車に乗る喜びのひとつ…それは初回点検!
慣らしを無事に終えたので、今度は初回点検だ。ホンダドリームでしっかり点検してもらえるのは、ホンダの新車オーナーであれば当たり前であり、ユーザーの特典でもある。
今時のバイクはさほど新車点検の重要度は減っている…とはいえ、せっかくの新車である。ドリーム店でお茶を遠慮なく飲みながら作業が終わるのを待つ、なんてことは、私の人生ではこれまでなかったのだから、そこは迷わず行くでしょう!
初回点検でおじゃましたのは、愛知県にあるホンダドリーム一宮。そこは、去年までホンダモーターサイクルジャパンの広報課に勤めていた冨永君がディーラーメカとして頑張っているお店だ。彼は去年のアフリカツインのイベント「ライド・アフリカツイン」の担当者でもあった。なんでも彼はオートバイの整備士免許2級(4輪は1級!)をもっている腕前なんだとか。
大事な初回点検。しっかり診ていただくことに
駐車場に入るやいなや出迎えてくれた冨永君にアフリカツインを託すと「あとは店内でお待ちください」と言われる。これこれ! ディーラーでのこういう待遇に慣れていないくせして、あたかも常連かのごとくに店内で振る舞う(笑)
今回お願いした初回点検は、正式には「1ヶ月点検」と呼ばれるもので、購入してから1ヶ月、もしくは走行1000km以内なら、無料で点検してくれるサービスのこと。ここで各部の増し締めや異音などをチェックしてくれる。ただし、オイルやオイルフィルターなど、消耗品の交換は有料だ。
もちろん、オイル交換も含めて全部やってもらう。オイルも各部も異常なし! これで安心してアフリカツインライフをスタートできると言うものです。
ちなみに、この店舗には24歳の若い整備士さんが頑張って働いていたので、おじさん的には興味津々。聞けば「バイクいじるの好きなんで、転職してメカニックになったんですよ」とのこと。そう言うの聞くと思わずいいねって押したくなる(笑) いやー俺もおじさんになったもんだ(苦笑)
こうして初回点検も無事終了。さぁ!ここから全開で遊ぶぞー! という予定だったのだが、新型コロナウイルスの影響で、全国に緊急事態宣言が発令されたこともあり、バイクに乗って遊びに行く、ということはできなくなった。
私のツーリングスタイルは1人キャンプのヒロシ顔負けのソロ・ツーリングで、観光地に行くわけではないが、今無理して出かける必要もない。と言うわけで、ツーリングはしばしお預け。
その代わり、と言ってはなんだが、その分色々カスタムを進めているので、その内容をここでまとめて紹介しよう!
赤いカスタムパーツでポテンシャル3倍!?「三橋専用アフリカツイン」
以前にも話をしたが、アフリカツインは、ラリーバイクをルーツに持つツーリング・バイクだ。だから、そのコンセプトをより引き出すようなアフリカツインにしたい! と言うことで、私は「ラリーバイクっぽいアフリカツイン」を目指している。
そこで、まずはフロントスクリーンを大型化。これは純正オプションで用意されているハイスクリーン。ラリーバイクといえばオフロードスタイルにハイスクリーン! これは外せない。
ノーマルのスクリーンは極端に短くなっている。オフロード走行ではこの方が前後移動でスクリーンが邪魔にならなくていいのだが、ツーリングでは風防効果は高い方がいい! 本当ならアドベンチャースポーツ用の高さ調整ができるものを移植したかったが、どうも付きそうにないので諦めた。
また、新型アフリカツインにはアップルのCarPlayが搭載されているので、iPhoneとの接続が必要になる。そこでアルミ素材でかっこいいサインハウス製のマウントシステムで固定。短めのケーブルと合わせてすっきりさせた。なんだかかっこいいコクピット風景になった気がする(笑)。
そして、ダートフリークで製作しているアフリカツイン用のパーツをフルで装着。ノーマルのハンドガードは転倒時にすぐに外れてしまう(安全対策上そうなっているのかも)ので、スチール製のハンドガードに交換。これで転倒時にレバー類の破損を防ぐことが出来る。
あわせてステップ、ブレーキペダルも交換。ステップは大型化してあるので、これでオフロードでよりしっかり踏ん張ることが出来る。これ、結構大事なパーツなんで、ただのドレスアップだけじゃないんだよ。
さらにZホイールでハブをレッドアルマイト仕様に。これでワークスマシンっぽさが出て、さらにかっこよくなった。タイヤはオーストラリア製のMOTOZと言うメーカー。オフロード率90%と言う、なんともトンがったパターンを採用したタイヤだが、一応公道走行も考えてあるタイヤなので、巷で一部のライダーに流行っている、軽量オフロードバイク用のエンデューロタイヤを組み込んだものよりは信頼性は高いはずだ。
これはZETA製のアルミフレームカバー。オフロードライディングにおいて、くるぶしでのホールド性は重要なので、ここが抑えやすいプレートになると、よりライディングしやすくなるし、またフレームがブーツと擦れてキズが付くのも防いでくれる。
そして各部にもドレスアップのパーツを組み込んである。こう言うアクセントがドレスアップに効果的なんだよね。
シートは何度も登場している野口シート。オフロード走行を考えて、座面がフラットになっていて、これでバイクのシルエットがさらにラリーっぽくなっている。でもって、シート高が上がって私でもかかとが浮くと言う高さ! これは乗る人が限られるよね(苦笑)。
でも、そのおかげでアイポイントが高くなって、まさにラリーバイクそのもののフィーリング! これもテンションが上がる!
まだまだ進化の途中。ここからさらに仕上げます!
以上が現状のカスタム内容だが、まだまだ、これで終わりじゃない。
このままでオフロードを走ると、万一転んだ時にカウル類がキズだらけになってしまう。それは悲しい! だから、転んでも傷つかないようにガードしたいのだが、かといってパイプガードは付けたくない。
なぜかって? だってラリーバイクにはパイプガードなんて付いてないもの! と言う、至極個人的趣味趣向、なおかつ偏ったセンスで選ぶので、パーツ選びに難儀しているのです。
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、有限会社野口装美、ダートフリーク
写真:三橋 淳
【次回予告】不要不急の外出を控えてもコレなら練習できる! 三橋 淳がアドベンチャーバイクでオフロードを走りたい人に初歩の初歩を伝授!? 次回「ポジションはじめの一歩」をお楽しみに!