スズキの原付二種ミッション車といえばGSX-R/S125だけれど、小型免許の枠を越えちゃえばこんな選択肢がある! ジクサー150、実に魅力的なオールラウンダーだ!
文:中村浩史/写真:伊勢 悟

150ccクラスのバイクは125ccと250ccのイイとこどりか?

画像: SUZUKI GIXXER150 総排気量:154cc メーカー希望小売価格:税込35万2000円 2020年モデルの発売日:2020年3月4日

SUZUKI GIXXER150

総排気量:154cc
メーカー希望小売価格:税込35万2000円
2020年モデルの発売日:2020年3月4日

私の愛車はホンダCB125R。その前にはKTM125DUKEに8年ほど乗っていたから、原付二種を10年ほどで2台乗り継いできた。それだけに、原付二種のよさを知り尽くしているつもりなのだ。

いつも走る時はスピードなんか出さないから、軽くて速い、どこへでも入って行けるという街中の機動力がイイ。しかもリッター40km/hはくだらない燃費のよさで、経済性だってイイ。

けれど、ひとつだけ不便なことがある。これはもちろん、わかっていて買ったことだけれど、高速道路に乗れないんだ。急ぎの用で出かけにモタモタして、あわわわわ間に合わない、そうだ首都高乗って行っちゃえ、ってのができないし、どうしたって行動範囲も制限されてしまうのだ。

ちなみにCB125Rでは、最高で片道100kmくらいの日帰りツーリングに何度か出かけるくらい。当然ながら下道オンリーで、走りに不便は感じないけれど、もう少し遠くまで出かけたいな、って思うことも時々あるのだ。

それが、今回のスズキ・ジクサー150に乗ってまざまざと思い知らされた。

画像1: 150ccクラスのバイクは125ccと250ccのイイとこどりか?

行先は、なじみの友人のカフェ。自宅からこのカフェまで、約70〜80kmで、2時間くらいかけて走っていく、ちょうどいい距離なんだけれど、いつもの下道を走っていっても、あっけないほど早く着く。

画像: 田んぼと畑に囲まれた道をのんびりと走る。ジクサー150はトップ5速2000〜3000回転といった低回転域でものんびり静かに走るだけのトルクがある。

田んぼと畑に囲まれた道をのんびりと走る。ジクサー150はトップ5速2000〜3000回転といった低回転域でものんびり静かに走るだけのトルクがある。

もちろん、トバしてるつもりはないんだけれど、どうしたって原付二種の時よりも平均速度は上がるみたいで、信号から信号のつながりが良かったり、渋滞につかまらなかったりで、排気量25ccの差以上に早く着く感じ。

ジクサー150は154cc、車格は125ccというより250ccクラスに近く、高速道路ならば100km/h巡行もラクラク。車格が大きいと、長時間乗っていても体にかかる負担が軽いから、この日はついつい遠回りしちゃった。

カフェに行った後は、いつもならまっすぐ帰るんだけれど、そのまま千葉の山の中から海岸線まで南下、そのまま内房へ抜けて房総半島を半周、木更津から高速道路に乗って、たっぷり1日、350kmほど走ってきた。

画像2: 150ccクラスのバイクは125ccと250ccのイイとこどりか?

CBだったら、ちょっとお尻が、首が、腰が痛い距離だけれど、ジクサーのふかふかシート、よく動くサスペンションのおかげで、疲れもまったく感じなかった! 車格の違いで、こんなに疲れが違うんだねぇ!

画像: スポーツランをするとジクサーのもうひとつの性格が顔を出す。前後サスがきちんとストロークし、軽量な車体を軽いハンドリングで振り回せるのだ。

スポーツランをするとジクサーのもうひとつの性格が顔を出す。前後サスがきちんとストロークし、軽量な車体を軽いハンドリングで振り回せるのだ。

高速道路だけをずーっと走る、ってツーリングもイイ。下道だけをずーっと走る旅だって大好き。けれど、効率よく高速道路を一部だけ使ってのツーリング、こんなにラクで、こんなに距離が稼げるとは思わなかったな。

+25cc、わずか1.2倍の排気量アップで、可能性は2倍にも3倍にも広がるんだ。

文:中村浩史/写真:伊勢 悟

画像3: 150ccクラスのバイクは125ccと250ccのイイとこどりか?

スズキ「ジクサー150」主なスペックと価格

全長×全幅×全高2020×800×1035mm
ホイールベース1335mm
最低地上高160mm
シート高795mm
車両重量139kg
エンジン形式空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量154cc
ボア×ストローク56.0×62.9mm
圧縮比9.8
最高出力10kW(14PS)/8000rpm
最大トルク14N・m(1.4kgf・m)/6000rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式5速リターン
キャスター角24゜50’
トレール量100mm
タイヤサイズ(前・後)100/80-17M/C 52S・140/60R17M/C 63H
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格35万2000円(税込)

This article is a sponsored article by
''.