語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり
CB1000R ライディングポジション
CB1000Rのシート高:830mm
[身長]ライダー:179cm/タンデムライダー:173cm

「ちょっと腰高な印象を見た目からは受けますが、若干腰高でちょっと前傾という程度で、スーパースポーツのポジションよりかなり快適です。ハンドル位置にも不自然さがなく、街乗りやツーリング、そしてワインディングでライディングを楽しめる設定に仕上がっています」と伊藤さん。
タンデムシートはスーパースポーツより位置が低く、足の置き場も窮屈さの少ないもの。タンデムシート下側がグリップできるようになっており、その形状や位置も掴みやすく工夫されていました。

CB1000R 伊藤真一さんの注目ポイント

「エンジンの回転フィールの良さや、クラッチの節度など駆動系の良さがCB1000Rのクオリティの高さを感じさせます。細かい要求はありますけど、オートシフターを備えている点も、CB1000Rの大きな魅力でしょう」と、機関・駆動部全般を褒めていました。

フランジレス製法の燃料タンク。「新たに採用された、マットパールグレアホワイトのカラーリングは良いですね。燃料タンク上面のセンターストライプも、デザインの良いアクセントになっていると思いました」
CB1000R 各部装備・ディテール解説

薄型LEDヘッドライトは、ハウジングをフロントフォーク間に配置し、マスの集中化に配慮した設計。

エンジンはSSのCBR1000RR(SC57)用をベースに、低中速トルク寄りにチューン。
フロントサスペンションは、ショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークを採用している。

液晶メーターには、自動調光バックライトや8色のマルチカラーラインインジケーターなどを備えている。

分離加圧式ショックを採用するリアサスペンション。これにより路面追従性を高い次元で実現。

燃料タンク後端形状、そして前側を絞り込んだシート形状により、良好な足着き性を実現している。

「前に連載でCB1000Rを取り上げたときは、試乗コース設定の都合で高速道路は走れませんでした。高い速度域でフロントが振られたときの反応がどうなのか、前の試乗では探ることができませんでしたが、今回の試乗で予想どおり問題はなかったことが確認できました」
「前回のCB1000Rのテスト時のOEMタイヤはブリヂストンでしたが、今回の試乗車に装着されたOEMタイヤはダンロップでした。前後ともに接地感が得られ、CB1000Rの走りにとても合っていましたね」と伊藤さんは評価。
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり
CB1000R 主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | 2120×790×1090mm |
ホイールベース | 1455mm |
最低地上高 | 138mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 212kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 75.0×56.5mm |
圧縮比 | 11.6 |
最高出力 | 107kW(145PS)/10500rpm |
最大トルク | 104N・m(10.6kgf・m)/8250rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25゜ |
トレール量 | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・190/55ZR17M/C(75W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 167万900円(税込) |