2018年に17年ぶりとなるフルモデルチェンジを遂げたホンダの「ゴールドウイング」シリーズ。ホンダが誇るラグジュアリープレミアムツアラーの実力を徹底紹介する!
ホンダ「ゴールドウイング」シリーズの快適装備
ホンダ「ゴールドウイング」シリーズの原点とは?
ゴールドウイングのルーツは、1974年にデビューした初代のGL1000。低重心な水平対向4気筒エンジンを搭載するモデルだ。
しかしGL1000は現代のゴールドウイングのようなツアラーではなく、ライバルとして当時世界最速を誇ったカワサキのZ1を想定したフラッグシップスポーツという位置付けだった。
ただ、その高速性能と高い安定性が、欧米のライダーたちからグランドツアラーとして高く評価されたことで方向を転換。以後約40年をかけ、エンジンの排気量の拡大や6気筒化、大型のカウルやスクリーンの装着、各種装備の充実などを繰り返して、世界屈指のグランドツアラーへと進化してきた。
新型ゴールドウイングは磨き上げられた快適性はそのままに「走りの高揚感」「操る楽しさ」を狙っているという。まさにこれは初代GL1000への原点回帰。ハイレベルな快適さとスポーティさを兼ね備える稀有なグランドツアラー、それが新型ゴールドウイングなのだ。
文:宮崎敬一郎、大関さおり、小松信夫、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
※この記事は、月刊『オートバイ』2018年6月号で掲載したものを一部加筆・修正しています。