割と簡単にできるので、キャンプ場でメインの調理が終わったあとにでも、だらだらしながら作ると楽しいですよ。ぜひ試してみてちょーせ。
そもそも燻製とは。
さて、燻製とは、って話。大きく分けて三種類あるんですが、キャンプでのオススメは熱燻。簡単で美味くてすぐ食べれるのが特長なのです。そのかわり長期保存には向かない。あと、どうしても火が通るし、チーズなんかは溶けちゃう。ちょっとネットを参考にしつつまとめてみました。
燻製の種類 | 燻煙時間 | 燻製温度 | 保存期間 | 適した調理 |
---|---|---|---|---|
熱燻 | 10~60分 | 80~120° | 保存には向かない | 魚、アーモンドなど |
温燻 | 1時間から24時間 | 30~60° | 3~5日程度 | ベーコン、ジャーキーなど |
冷燻 | 1週間~1ヶ月 | 15~30° | 1ヶ月~ | チーズ、生ハム、スモークサーモンなど |
ちなみに食材によって、同じ燻製方法でも結構作業時間が変わります。
温燻は1時間から24時間って書いたけど、燻製する時間だけの話なんですよね。実際にベーコン作るなら豚肉をソミュール液に漬け込んだり、塩抜きしたり、乾燥させたりの下準備も必要なので、総作業時間としては10日くらいは余裕でかかるっぽい。冷燻はさらに敷居が高い。そもそも器具をそろえるのがしんどい。
ただ、冷燻の敷居をさげるこんなスモーカーも出てる。
レシピも積極的に公開しているし、若林が欲しい調理器具ナンバーワン。
脱線しました。
というわけでキャンプ場でできる燻製としては熱燻一択。
なんせ、水分がそれなりに残るのでジューシーで美味い。下準備もいらない。思いついたもの放り込むだけ。道具も特別なものはいらない。最高です。
燻製工程
というわけで今回はメスティンで、サーモンとほたてを熱燻するのです。
道具はこんな感じ。
あとアルミホイルがあると便利。燻製すると洗うの大変だからね。キャンプ用の厚手のアルミホイルよりも、普通の薄いやつのが敷きやすい。
メスティンにアルミホイルを敷いて、ゴトクをセットしたらチップをパラパラ入れます。スプーン1~2さじくらい。つか、家にあるはずの桜チップがどうしても見つからなかったのでチップじゃなくブロックを削りました。めちゃ粉っぽい。素直にチップ買いに行けばよかった。
木工現場みたいだ。
で、網をセットしたら食材載せます。今回は生食用のベビーホタテと、同じく生食用のアトランティックサーモン。どっちも手元にあったもの、というか夕飯用のをちょろまかした。
あ、そうそう網に油を塗っておかないとひっつくよ!
しまったわ、固形燃料強すぎたわ。まあ、バーナーと違って火力調整できない潔さが好きなのでそれはそれで良しとしよう。
アルミホイルをかぶせて、あとは待つだけ。だいたい10分くらいかな。3分くらいしたら一度ひっくり返すと良いよ。片面だけ色が変わっちゃうんで。もっとも、あえてそうやって火の通りぐらいと風味の違いを作るのも美味そうな気もする。
蓋の置き場がないので、なんとなくのせとく。
焦げたり火が通りすぎてバラバラになる前に取り出して、塩コショウをかけて完成───。
クレイジーソルトとかハーブソルトでも美味そう。 素材を生食可能なものにしておけば、火加減も適当で良い。めちゃ楽でオススメ。
とはいえ生魚をキャンプ場にもってく時は、熱で傷まないようにくれぐれもご注意を。個人的にはキャンプ場の近くにあるスーパーで買うのが良いかと。
実践では目の前にあるものを適当に放り込むと良いですよ。オススメは、肉、ソーセージ、茹で卵あたりかな。
そうそうもうひとつ注意事項。
熱した時に水や油が落ちるような食材は要注意。チップに水や油がかかると風味が落ちるんですよね。
もっとも、自分はほとんど気にしないけど。キャンプ場で作れば何でも美味いぞ!
スーパー・カブカブ・ダイアリーの過去記事・動画
若林浩志/プロフィール
愛知の地方カメラマン。1973年生まれ。撮影は、バイクと料理とブツ撮りが好き。
所有バイクは、ホンダ・スーパーカブ90とヤマハ・TDR250。平成終盤にキャンプに目覚め、ネットで用品を買いまくる毎日。
趣味はamazonレビュワーランキング上げ。最近はメルカリにハマっています。