伊藤真一さんがデビュー以来、とても気になっているレブル250。マイナーチェンジでどう変ったか、娘さん用に買おうとしているが、ホントに買っていいものか、などユーザー目線で長距離チェック!
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり

ホンダ「レブル250」試乗インプレ(伊藤真一)

クルーザーらしい鼓動感を上手に演出しながら、発進から加速、ワインディングまで、極めて快適!

画像: Honda REBEL 250 総排気量:249cc メーカー希望小売価格:59万9500円(税込) 2020年モデルの発売日:2020年3月19日

Honda REBEL 250

総排気量:249cc
メーカー希望小売価格:59万9500円(税込)
2020年モデルの発売日:2020年3月19日

レブル250を取り上げるのは、デビューした2017年のとき以来になりますね。個人的にとても気に入っているモデルの一つなので、このマイナーチェンジ版に乗ることをとても楽しみにしていました。

新型を走らせてまず最初に思ったのは、すごく乗りやすくなった、ということですね。発進が、まるでスーパーカブの遠心クラッチか? と感じてしまうくらい。発進時のエンストを気にして半クラ操作に気を遣う…みたいなイメージが全くなく、アイドリングでトコトコ回っているところから、ポンとスロットル開けると普通に走っちゃう…そんな感じです。こんなに気を遣わずに走れちゃう250って、他にないと思いました。

新型はアシストスリッパークラッチと、握りやすさを追求したクラッチレバーを採用したそうですが、多分テストのときに発進加速とか、非常に根を詰めてまとめ上げたのではないでしょうか? 従来型に比べると、このあたりは非常に良くなったことがすぐにわかりました。

以前乗った初期型はマルチのようなエンジン回転のスムーズさが印象に残りましたが、新型はVツインのドコドコ感というかパルス感を250㏄単気筒ながら非常に上手く出していますね。

クルーザーモデルに似合った鼓動感がとても良く演出されたフィーリングだと思います。それでいて下から上の回転域までとてもきれいに回って、振動もほぼ出ない。回転リミットのあたりでは多少振動を感じますけど、常用回転域ではまったく気にならないレベルでした。

画像1: ホンダ「レブル250」試乗インプレ(伊藤真一)

街中、高速道路、ワインディングと様々な状況でレブル250を走らせましたが、いざ街中でトルクが欲しいというときは、適切なギアを選べば思い通りに気持ちよく加速します。またギアのステップ比もきれいに揃っていて、1~6速間が変に離れていないからすごく乗りやすいです。

自分がバイクに乗り始めた1980年代の250㏄単気筒は、ローギアがすごく低くてトップギアがオーバードライブというのが当たり前でしたが、それに比べるとレブル250はクロスになっています。

非常に良いなと思ったのは、カウルのないバイクなのに、レブル250は高速道路をハイペースで長時間乗っても不思議と疲れないことです。ハイスピードで巡航する場合、ネイキッドのCB250Rだとちょっと辛いなという感じですが、レブル250は辛さを感じません。シート位置が低くて、車体の中に入り込むようなライディングポジションなので、ステアリングヘッドまわりと燃料タンクが風よけ的効果を発揮しているのかな? とにかく、その快適さには驚きました。

画像2: ホンダ「レブル250」試乗インプレ(伊藤真一)

足まわりの改良点として、フロントフォークはオイルとスプリングを最適化、そしてリアショックは窒素ガス封入ダンパーユニットを採用してスプリングの最適化をしています。装着されるタイヤが安定性を狙ったタイプではないためか、車体を正立させた状態で真っ直ぐ走るときは若干接地感が曖昧なところもありましたが、ワインディングを良いペースで走らせても、まったく不満を感じない車体で、とても良くまとめられていると感心しました。

シート高の低いクルーザータイプなので、リアショックのストロークはどうしても少なくなりますが、シートのクッション性が非常に良いこともあって、リアショックとともに上手く路面からの突き上げを吸収していると感じました。このシートは居住性も高くて、長距離走っても疲労が少なくて良いですね。

昔はアフターマーケットの「座布団」的商品をツーリングで使う人もいましたけど、最近のホンダ車はシートの出来が非常に良いので、あの手の商品を使う必要性はもうないな…なんてことを、レブル250を走らせながら考えてしまいました。

画像: レブル250で峠道の走りを楽しむ伊藤さん。「峠道が苦手なクルーザーモデルは多いですけど、レブル250はワインディングも楽しめるハンドリングに仕上がっていますね」

レブル250で峠道の走りを楽しむ伊藤さん。「峠道が苦手なクルーザーモデルは多いですけど、レブル250はワインディングも楽しめるハンドリングに仕上がっていますね」

ホンダ「レブル250」ライディングポジション・足つき性

シート高:690mm
ライダーの身長:179cm・パッセンジャーの身長:173cm

画像1: ホンダ「レブル250」ライディングポジション・足つき性

「自分の体格だとリアタイヤの上に乗っているような感覚であり、ハンドルを10㎜手前に引きたいとも感じましたが、ライディングポジション的には抜群に良いですよ。多くの人がとっつきやすいと思います」と伊藤真一さんは多くの人に適する設定と評価。

画像2: ホンダ「レブル250」ライディングポジション・足つき性

一方タンデムシートの居住性に関して大関さおりさんは、シート面積は小さいけれど座りにくいということはない…ただしシートに付くベルトはちょっと掴みにくい…というインプレッションでした。

ホンダ「レブル250」各部装備・ディテール解説

画像: アシストスリッパークラッチを新採用。クラッチ操作の荷重低減により、扱いやすさを増している。

アシストスリッパークラッチを新採用。クラッチ操作の荷重低減により、扱いやすさを増している。

ワイドピッチな41㎜径正立フロントフォークを採用。ABSは標準装備になっている。ヘッドライトがLED化された。

画像: ヘッドライトだけでなく、ウインカーとテールランプもLEDを採用。より精悍なルックスを得ている。

ヘッドライトだけでなく、ウインカーとテールランプもLEDを採用。より精悍なルックスを得ている。

画像: 前後のサスペンションは仕様変更により、扱いやすさと乗り心地の向上が図られている。

前後のサスペンションは仕様変更により、扱いやすさと乗り心地の向上が図られている。

画像: 燃料タンクは11リットルの容量を確保。ロングツーリングのときに、有り難みを感じる設定だ。

燃料タンクは11リットルの容量を確保。ロングツーリングのときに、有り難みを感じる設定だ。

画像: ギアポジションインジケーターを採用し、ウインカーインジケーターを左右独立とした新型メーター。

ギアポジションインジケーターを採用し、ウインカーインジケーターを左右独立とした新型メーター。

語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり

ホンダ「レブル250」主なスペックと価格

※《 》内はRebel 250 S Edition

全長×全幅×全高2205×820×1090mm
ホイールベース1490mm
最低地上高150mm
シート高690mm
車両重量170kg《171kg》
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク76.0×55.0mm
圧縮比10.7
最高出力19kW(26PS)/9500rpm
最大トルク22N・m(2.2kgf・m)/7750rpm
燃料タンク容量11L
変速機形式6速リターン
キャスター角28.00゜
トレール量110mm
タイヤサイズ(前・後)130/90-16M/C 67H・150/80-16M/C 71H
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格59万9500円《63万8000円》(税込)

This article is a sponsored article by
''.