ちなみに、現地の模様や絶景、爽快な走行シーンなどを収めた動画も、こちらのページでこんな感じで随時配信していきますのでお楽しみに!
※本編でご紹介している写真の撮影は全て車両通行可能な場所で行っております。
競技じゃない、のーんびり楽しめるツーリングスタイルのラリー
話はちょっと変わって、北海道にいるのをいいことに、北海道で開催されたノースアイラ
ンドラリーに参加してみた。
ラリーといってもツーリングラリーなので、競技じゃない。基本はのんびりツーリングなんだけど、スタイルがラリー形式になっているのだ。
ラリー形式。それは「コマ図」とよばれる地図を見ながら走ること。
これがコマ図。初めて見る人は、何がなんだかサッパリかもしれなが、基本的なルールさえわかれば読むのは意外と簡単だ。Google マップでルート検索をしたとき「道順」というボタンを押すと似たようなものが出てくる。それを文章じゃなくて図にしたのが、この「コマ図」というわけ。
問題発生! 気付けばタイヤの山があとわずか…
で、これに参加することにしたのだが、ちと問題が発生した。
このラリーは全行程がざっと1500kmもある。4日間で1500kmはけっこう走るなー、と思っていたのだが、ふと自分のアフリカツイン を見ると、タイヤの残り山がほとんどない!
おかしーなー、撮影では1300kmしか走ってないのに!
いずれにしても、これではラリー参加なんて無理! というわけで、タイヤを在庫しているお店がないか探しましたよ。でも、アドベンチャーバイクのオフ用タイヤを都合よく置いているショップなんて、そうそうない。
しかし! そんな中、在庫で持っているお店があったのだ!
それはホンダドリーム札幌!
なんと! ココはアフリカツイン用のタイヤを3タイプも在庫していたので、一番オフ寄りのタイヤを購入&取り付けしていただきました! すごいねー。
フロントタイヤはまだ使えそうだったけど、この際だから一緒にフロントも交換。これでもうラリーも怖くない!
聞けば、ドリーム札幌に勤める竹田くんがオフロード大好きで、エンデューロレースに参加しているんだとか。だからオフ用のタイヤがあるんだね。ちなみに、ここホンダドリーム札幌は、サスペンションストロークの長い、アフリカツインの<S>も展示していた。
オフロード畑の三橋淳としては、こういうお店は嬉しいね。
ラリーテーマは「北」。どこかで聞いたような…?
というわけで準備万端、ノースアイランドラリーのスタート会場であるルスツリゾートへ。会場には総勢60名を超えるライダーが集結してました。
このイベントのテーマは「北」なんだそうで、とにかく北を目指して戻ってくるんだとか。
北?
なんか最近行ったような…。
ということで稚内~。
またきちゃったよ(笑)。
そしてエサヌカ線~(詳しくは次回で紹介します)
ルートは他にも行ったところばかり…(汗)。
でもね、1人で走っているのとラリーでみんなと走るのとではやっぱり違うね。
ラリー形式だから、スタートは20秒間隔で1台ずつなんだけど、休憩したりゴールすると、そこには同じゼッケンを付けたラリー参加者がいるから、話が弾むのです。
それでいて、大人数のマスツーリングと違って基本1人で走るから自分のペースでいいし、連なって走らなくていいから、周りにも迷惑をかけないのもいい。
ダートは全行程の1割くらいだけど、これがアフリカツイン にぴったりのフラットダートばかり!
コマ図を見ながら走るワクワク感。これぞラリーの楽しさ!
そして、コマ図を読みながらの走行なので、次はどこに連れて行かれるんだろう? というワクワク感。それはあたかも、主催者が用意したレストランのフルコースのような、はたまたコンサートの曲選定だったり。そうくるかぁ! という感じで面白い。
それはたとえ知っている道であったとしても面白いし、知らない道なら尚更だ。
このコマ図を見るために、参加者のみなさんは各自マップホルダーを購入したり自作したりして、ハンドル周りに装着。これに減増算出来るトリップメーターを付けて、手元で操作出来るようにしている。これはラリーの標準的なスタイルだ。
でも、私はコマ図をスマホで全部撮影して、その写真をスマホの画面で見ることにした。これならカンタン、楽チン、そして安上がりだもんね!
私が使うサイン・ハウスのステーはラバーマウントなので、振動の激しいダート走行でもスマホが壊れないのが良い。ガッチリ固定するタイプを使って、スマホのカメラが壊れるというケースも現場では結構あったようだけど。
あと、ラリーに不可欠なトリップメーターは、アフリカツインの場合、手元のボタンを長押しで簡単にリセット出来るから、区間ごとに見ていけばとてもわかりやすい。
でもねー。こんな大画面メーターつけてるんだから、この画面にコマ図を直接表示できるようにして欲しい。そうすればもっと見やすいし、操作も簡単だし、もっと手軽にツーリングラリーを楽しめるんだから。
アフリカツインはラリーの代名詞、パリダカで生まれたバイク。だったら、ラリーイベントでもっと遊べるように工夫してほしい。
アフリカツインを手に入れたらこんな遊びができる! という、遊び方の代名詞的存在だと思うんだ、このツーリングラリーって。こういうイベントがもっと増えれば良いし、そうすればアフリカツインを所有する意味も、もっと濃くなると思うしね。
アプリかなんかを使って、スマホと連携して表示できるようになったら良いなと。
独りの絶景もいいが、いろんな人とラリーするのもまた楽し。
というわけで、このノースアイランドラリー、本当にアフリカツインには最高なイベントだった。
ちなみに、残念ながら新型の参加は私1人だけ。でも前モデルは他に2台いて、2人ともしっかり楽しんでおられました。
その中の1人、アドベンチャースポーツに乗られていた方とゴールが同じタイミングだったので、一緒に写真を1枚。とても上手に乗られてました。
このラリー、来年もあるらしいので、アフリカツインオーナーの皆さん、一緒にどうですか?
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
写真:三橋 淳
【次回予告】 突然の増ページの次はいきなり番外編と、なかなか破天荒になってまいりましたこの企画。さて、次回は本編に話を戻しまして、北海道ツーリングをするライダーには超有名なスポット・エサヌカ線へと向かいます。次回「エサヌカー」をお楽しみに!