ダカールラリーを知り尽くした男・三橋 淳が新型アフリカツインを満喫するこの連載企画。今回三橋が向かったのは、全国のアフリカツイン乗りが一堂に会するイベント「ライドアフリカツイン」。新型アフリカツインを満喫するなら、コレは外せないでしょ! ということで急遽参加することに。さっそく、番外編としてその模様をお届けしましょう!

※本編でご紹介している写真の撮影は全て車両通行可能な場所で行っております。

アフリカツインの祭典にゲストライダーとして参加!

画像1: アフリカツインの祭典にゲストライダーとして参加!

本来は北海道の旅レポートをお届けするのだが、今回は急遽「番外編」ということで、8月1~2日に行われた「ライドアフリカツイン」というイベントに参加した話をお届けしよう。

アフリカツイン のユーザーが集まって、みんなで楽しく遊ぶイベント。それが「ライドアフリカツイン」だ。

今回で5回目になるこのイベントは、浅間火山レースの跡地で知られる浅間山の麓で毎年行われている。以前はその跡地を走行するコンテンツもあったが、今回はなし。その代わり、浅間園の特設オフロードコースを走ることになった。もっとも、今のコロナ禍の中開催されただけでもありがたいことである。

画像2: アフリカツインの祭典にゲストライダーとして参加!

このイベントにゲストライダーとして参加したのだ。2日ある日程のうち、初日はコマ地図を使ったツーリングイベント。約100キロのショートトリップの入門編だ。本来コマ地図ツーリングはルートの全体像が掴みにくいので、どこに連れて行かれるんだろう? というワクワク感があるのだが、今回のは結構単純で「ああ、野反湖行くのね」と多くのエントラントが気付くという…(笑)

アフリカツインに夢中なライダー同士だから、打ち解けるのも早い

画像1: アフリカツインに夢中なライダー同士だから、打ち解けるのも早い

その折り返し地点で、私はエントラントをお出迎えして談笑。

イベント2日間を通じて会場でブラブラしていたのだが、声をかけられたのは圧倒的にこのツーリングの時。話しやすいんだろうね。「ツーリング仲間」って感じがするものね。

画像2: アフリカツインに夢中なライダー同士だから、打ち解けるのも早い

それだけではなく、歳の離れた参加者同士のコミュニケーションも産まれていた。20代のアフリカツインユーザーと750のアフリカツイン を今でも大事に使う”おっさん”ライダーとの語らい!(敬意を込めて、あえておっさんと呼ばせていただきます)ひとつのバイクで、こうして語り合えるのがブランドのいいところ。続けるって本当に大事だと思うよ。

だからアフリカツインもちゃんと続けてよ、ホンダさん!

2日目はトークショーにも登壇。ちょっくら語ってみました

画像: 2日目はトークショーにも登壇。ちょっくら語ってみました

さて、翌2日目はオフロード走行会とトークショーがメイン。ここで30分ほど偉そうに「アフリカツイン とはなんぞや?」を語らせていただきました。

謙遜ではなく、マジで偉そうに(笑)

画像: 謙遜ではなく、マジで偉そうに(笑)

どんな話をしたのかと言うと、簡単に言えば「アフリカツインはパリダカで勝つために生まれたNXR750のレプリカバイクなんだよ分かってんのかオラァ!」という内容(笑)

画像: NXR750(1989) www.honda.co.jp

NXR750(1989)

www.honda.co.jp

…もちろん、実際はもうちょっとちゃんと話してますが、このジャンルはNXRというバイクがあったから生まれたんだよ、ということを解説したわけです。

アフリカツインこそ「オフロードバイク」であって欲しい

画像1: アフリカツインこそ「オフロードバイク」であって欲しい

そう考えると、アフリカツインでオフロード走るって、至極当然のことなんだよね。だからフロントタイヤが21インチだし、サスペンションストロークもたっぷりあるし、最低地上高にもこだわって作ってあるというわけ。

でもね、ほとんどのユーザーがオフロード走らないんだよね。

もったいない!

まぁ、その気持ちもわからないでもない。こんな巨体でオフロードなんて走れないよ、と。

だからユーザーもメーカーも、どうしてもオンロードユースを重視するようになる。BMWのGSをライバル視するからこそ、それは余計に強くなるよね。ロングツーリングするならGS、みたいな空気感は確かにある。

でもね、GSってオフロードも走れるんだよ。というか、その性能を全く捨ててないのね。図体が年々巨大化しているからオフロードに不向きととられがちだけれど、そんなことはない。実はオフロード好きが乗っても、GSはちゃんとそれに応えてくれるのだ。それはBMWがGSの成り立ちというか、本質を忘れていないから。

誤解を恐れずに言うなら、GSは元々オフロードバイクなんだよ。

もちろん、今のGSがオフ初心者に優しいかというと、そうではない。でも十分に走れるポテンシャルは備えている。事実、先日参加した北海道のツーリングラリーでは、圧倒的にGSの参加が多かった。オフロード走行が沢山あるイベントなのにだよ?

画像2: アフリカツインこそ「オフロードバイク」であって欲しい

かたや、アフリカツインの参加者は私を含めて3台だけ。それって寂しいじゃないの。本来ならアフリカツインの方が多くいなきゃおかしいイベントなのにさ!

そう! アフリカツインはGS以上に「オフロードバイク」でなければいけないのである!

オフロードバイクだけれどツーリングにも最適、というのがアフリカツインの「本来の姿」だと思うわけですよ。

アフリカツインの「本来の姿」を楽しめるイベント。来年はぜひ参加を!

そんなわけで、このライドアフリカツインはアフリカツインの「本来の姿」を垣間見ることができるイベントのような気がする。オフ走行をしなくてもいいし、その雰囲気を味わうだけでもいいから、来年はぜひ、多くのアフリカツインオーナーに参加してほしいと思う。

画像1: アフリカツインの「本来の姿」を楽しめるイベント。来年はぜひ参加を!

ちょっとしたライディングスクールもあったりしたんだが、まぁなんというか、今回は補佐役的な立場だったんで、あまり目立たずに(笑)。

画像2: アフリカツインの「本来の姿」を楽しめるイベント。来年はぜひ参加を!

オフロード走行で、コースも意外とテクニカルだったから、エンデューロタイヤを組んだスペアホイールを用意して臨んだ。でも走行時の写真がない。

ていうか、私が走ってたの、誰も気がつかなかったのかも…。

ということは本当は走ってないのか???

協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
写真:三橋 淳

【次回予告】 さてさて、お話は再び北海道の旅に戻ります。あるアクシデントで三橋 淳、突然寝場所を失いさまようことに! 一体何が起きたのか? 次回「湖畔の一夜」をお楽しみに!

アフリカツインについてもっと知りたい人はコチラ!

「アフリカツイン 北駆南走」前回の模様はコチラ!

三橋 淳 公式サイト、SNSアカウント

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