国内4メーカーはいずれも250ccのアドベンチャーモデルをラインアップしている。それぞれに個性を持ち、得意とするフィールドやシーンも異なる。あなたがどのような用途で使いたいか、それをはっきりさせることが、ベストな1台を選ぶカギとなる!

成長過程のカテゴリーゆえ色とりどりの個性が楽しい

いまやひとつのカテゴリーとしてすっかり定着した感のある250ccアドベンチャーだが、実はまだ歴史は浅い。今のラインアップが各社から出そろい始めたのは2017年。2月にホンダ・CRF250ラリーが発売となり、3月にカワサキ・ヴェルシスX250ツアラー、7月にスズキ・Vストローム250が登場、その後排ガス規制対応を施されたツーリングセローが復活して現在のラインアップに至る。

画像: Honda CRF250 RALLY エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒/249cc 最高出力:18kW(24PS)/8500rpm 最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/6750rpm シート高:895mm(Type LDは830mm) 車両重量:157kg(Type LDは156kg) メーカー希望小売価格:税込71万5000円

Honda CRF250 RALLY

エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒/249cc
最高出力:18kW(24PS)/8500rpm
最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/6750rpm
シート高:895mm(Type LDは830mm)
車両重量:157kg(Type LDは156kg)
メーカー希望小売価格:税込71万5000円

画像: Kawasaki VERSYS-X 250 TOURER エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒/248cc 最高出力:24kW(33PS)/11500rpm 最大トルク:21N・m(2.1kgf・m)/10000rpm シート高:815mm 車両重量:175kg メーカー希望小売価格:税込64万1300円

Kawasaki VERSYS-X 250 TOURER

エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒/248cc
最高出力:24kW(33PS)/11500rpm
最大トルク:21N・m(2.1kgf・m)/10000rpm
シート高:815mm
車両重量:175kg
メーカー希望小売価格:税込64万1300円

ここ数年で急速に盛り上がったカテゴリーだけに、リッタークラスのBIGアドベンチャーたちとは違い、各車のキャラクターはさまざま。そこが選ぶ楽しみにもつながり、人気の要因のひとつとなっている。

いまこのカテゴリーを構成する4つの主要モデルは、大別するとオンロードツアラー派生であるVストローム250とヴェルシスXツアラー、デュアルパーパスの延長線上にあるツーリングセローとCRF250ラリーに分かれる。奇しくも、前者の2機種はともに2気筒エンジンを、後者の2機種はともにシングルエンジンを搭載している。

画像: SUZUKI V-STROM250 ABS エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒/248cc 最高出力:18kW(24PS)/8000rpm 最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/6500rpm シート高:800mm 車両重量:189kg メーカー希望小売価格:税込61万3800円

SUZUKI V-STROM250 ABS

エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒/248cc
最高出力:18kW(24PS)/8000rpm
最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/6500rpm
シート高:800mm
車両重量:189kg
メーカー希望小売価格:税込61万3800円

画像: YAMAHA TOURING SEROW エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒/249cc 最高出力:14kW(20PS)/7500rpm 最大トルク:20N・m(2.1kgf・m)/6000rpm シート高:830mm 車両重量:セローファイナルエディションの車両重量は133kg メーカー希望小売価格:税込64万4600円

YAMAHA TOURING SEROW

エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒/249cc
最高出力:14kW(20PS)/7500rpm
最大トルク:20N・m(2.1kgf・m)/6000rpm
シート高:830mm
車両重量:セローファイナルエディションの車両重量は133kg
メーカー希望小売価格:税込64万4600円

ストリートで普段使いするならどれも不足はないし、それぞれに異なる魅力があるから選ぶのに迷うが、そこは愛車選びの大原則である「どう使いたいか」という機軸で見ると選ぶべき1台はよりハッキリするだろう。

快適なツアラーが欲しいならクルージング能力と快適性に優れたVストローム250が光るし、ダートを思いのままに走りたい人にはCRF250ラリーは魅力的。オンもダートも楽しみたいオールラウンダーにはヴェルシスXツアラーが最適だろうし、ツーリングセローは山に分け入った時に真価を発揮するトレールモデル。どのステージを重視するかが選択の分かれ目だ。

文:太田安治/写真:赤松 孝、南 孝幸

This article is a sponsored article by
''.