ヤマハ 「テネレ700」の各部装備・ディテール解説

画像: テネレ700のフロントマスクは、上側2灯でロービーム、下側2灯がハイビーム、下端にポジションランプを配置。最新のラリーレーサーを想わせる機能的デザインと合わせて独特な表情を見せている。調整ノブによって左右独立して光軸を調整できるようになっている。優れた防風性能を発揮するスクリーンは、高さの調整機能を備えていない。

テネレ700のフロントマスクは、上側2灯でロービーム、下側2灯がハイビーム、下端にポジションランプを配置。最新のラリーレーサーを想わせる機能的デザインと合わせて独特な表情を見せている。調整ノブによって左右独立して光軸を調整できるようになっている。優れた防風性能を発揮するスクリーンは、高さの調整機能を備えていない。

ライダーの意思に忠実に応えるトルク特性を追求する“クロスプレーン・コンセプト”に沿って開発された、豊かな低中速トルクと伸びやかな高回転を併せ持つ688cc水冷並列ツインエンジン。これまではロードスポーツに採用されてきたが、ギアレシオや2次減速比を変更により、オフロードでの楽しさとオンロードでの扱いやすさを両立させることに成功。

コンパクトとはいえロードスポーツ向けの2気筒エンジンを積んだスリムで軽量なオフロード向けの車体を実現。コンパクトにまとめられた排気系をはじめ、新しくデザインされたエアクリーナーボックスやラジエターファン&グリルなどを組み合わせて、オフロードでの卓越した走りに大きく寄与している。

画像: ステップバーのデザインもオフロード走行に合わせたもの。フットレストラバーは着脱可能で、ラバーを外してやれば、ステップ本体のギザギザがしっかりとオフロードブーツをグリップさせてくれる。もちろんバー自体は可倒式だ。

ステップバーのデザインもオフロード走行に合わせたもの。フットレストラバーは着脱可能で、ラバーを外してやれば、ステップ本体のギザギザがしっかりとオフロードブーツをグリップさせてくれる。もちろんバー自体は可倒式だ。

フロントホイールはオフロード重視の21インチ。ストローク210mmを実現した倒立フロントフォークは、圧側・伸び側の減衰を独立して調整可能。強度バランスを最適化したアルミ鍛造アンダーブラケットなどにより、自然な操舵フィーリングも実現した。ブレーキはブレンボ製2ポットキャリパーにウェーブローターを組み合わせ、オン・オフ切替え可能なABSも備える。

画像: スイングアームは重力鋳造されたアルミ製で、軽量で良好な剛性バランスを実現。フレームとのマッチングも良好だ。リアホイールもオフロード車的な18インチ。

スイングアームは重力鋳造されたアルミ製で、軽量で良好な剛性バランスを実現。フレームとのマッチングも良好だ。リアホイールもオフロード車的な18インチ。

画像: スリムな車体に合わせてコンパクトにレイアウトされたエキゾーストパイプに、細身の別体式サイレンサーが組み合わせられている。リアブレーキにもフロント同様にブレンボ&ウェーブローターを装着。

スリムな車体に合わせてコンパクトにレイアウトされたエキゾーストパイプに、細身の別体式サイレンサーが組み合わせられている。リアブレーキにもフロント同様にブレンボ&ウェーブローターを装着。

画像: 燃料タンクの容量は16Lが確保されているが、タンク周りも非常にスリムに仕上げられている。

燃料タンクの容量は16Lが確保されているが、タンク周りも非常にスリムに仕上げられている。

画像: 本格的なオフロード車のようなフラットなシート。前後別体式でリア側は工具を使わずキー操作だけで取り外し可能。スリムなタンクとのバランスを重視し、ポジション設定の調整にもこだわった結果、好みのポジションを取りやすくなっている。シート高は875mmだが、ローシートやローダウンリンクがオプション設定されている。

本格的なオフロード車のようなフラットなシート。前後別体式でリア側は工具を使わずキー操作だけで取り外し可能。スリムなタンクとのバランスを重視し、ポジション設定の調整にもこだわった結果、好みのポジションを取りやすくなっている。シート高は875mmだが、ローシートやローダウンリンクがオプション設定されている。

画像: ここだけ見れば純オフロードモデルのような、スリムなテールカウル後端に装着されているテールランプにもLEDを採用。

ここだけ見れば純オフロードモデルのような、スリムなテールカウル後端に装着されているテールランプにもLEDを採用。

画像: 左側のタンデムステップホルダーと一体化される形で、ヘルメットホルダーが装着されている。

左側のタンデムステップホルダーと一体化される形で、ヘルメットホルダーが装着されている。

画像: リアフェンダー内側に見える4つの小さな窪みはシートレールグリップ。軽い車体を持ち上げて動かす必要がある時に役立つものだ。

リアフェンダー内側に見える4つの小さな窪みはシートレールグリップ。軽い車体を持ち上げて動かす必要がある時に役立つものだ。

リアサスペンションは新設計のリンク式モノクロス構造で、減衰特性とバネ定数、リンクレシオの最適化によって、一般路での快適さとハードな走行での粘り強い特性を両立させている。プリロード調整、圧側・伸び側の減衰力調整も可能となっている。

画像: 適度にしなって衝撃を吸収、オフロード走行を快適にするアルミ製テーパーハンドルを標準装備。縦型の液晶メーターを中心としたコクピット周りはシンプルな機能美を感じさせるデザインで、まさにラリーマシンのような造り。

適度にしなって衝撃を吸収、オフロード走行を快適にするアルミ製テーパーハンドルを標準装備。縦型の液晶メーターを中心としたコクピット周りはシンプルな機能美を感じさせるデザインで、まさにラリーマシンのような造り。

画像: 日中の太陽光下でも確実に情報を視認しやすいようにデザインされたフル液晶多機能メーター。バー表示のタコメーター、分かりやすいギアポジションインジケーターが目立つ。環境に配慮した走行状態で点灯するECOインジケーターも装備する。

日中の太陽光下でも確実に情報を視認しやすいようにデザインされたフル液晶多機能メーター。バー表示のタコメーター、分かりやすいギアポジションインジケーターが目立つ。環境に配慮した走行状態で点灯するECOインジケーターも装備する。

画像: メーター左側の下方には12VのDC電源ジャックが設けられていて、スマホや電源を使用するアクセサリーに給電をすることができる。

メーター左側の下方には12VのDC電源ジャックが設けられていて、スマホや電源を使用するアクセサリーに給電をすることができる。

ヤマハ 「テネレ700」主なスペックと価格

全長×全幅×全高:2370×905×1455mm
ホイールベース:1595mm
シート高:875mm
車両重量:205kg
エンジン形式:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量:688cc
ボア×ストローク:80×68.5mm
最高出力:72PS/9000rpm
最大トルク:6.8kgm/6500rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:16L
変速機形式:6速リターン
タイヤサイズ前・後:90/90-21・150/70R18
メーカー希望小売価格:126万5000円(消費税10%込)

文:濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部/写真:松川 忍

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