スズキ 「Vストローム1050XT」の各部装備・ディテール解説

画像: 軽量な角形LEDヘッドライトを中心に、1988年にパリダカを走ったレーサー「DR-BIG」の個性あふれるクチバシ・デザインをモダンにリファインした、印象的なフロントマスクがVストローム1050の大きな特徴。効果的なウィンドスクリーンも組み合わせられていて、優れた機能性も併せ持っている。

軽量な角形LEDヘッドライトを中心に、1988年にパリダカを走ったレーサー「DR-BIG」の個性あふれるクチバシ・デザインをモダンにリファインした、印象的なフロントマスクがVストローム1050の大きな特徴。効果的なウィンドスクリーンも組み合わせられていて、優れた機能性も併せ持っている。

画像: エンジンをさらに進歩させたのは新たな電子制御システムS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)が採用されたこと。出力特性を3つの中から選択可能なSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、3段階から選択でき解除も可能なトラクションコントロールなどの機能を得て、使い勝手の良さもプラスされた。

エンジンをさらに進歩させたのは新たな電子制御システムS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)が採用されたこと。出力特性を3つの中から選択可能なSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、3段階から選択でき解除も可能なトラクションコントロールなどの機能を得て、使い勝手の良さもプラスされた。

画像: ビッグツインらしい歯切れ良く心地よいサウンドをもたらす大容量のサイレンサー。リアブレーキは片押しシングルピストンキャリパーにΦ260mmローターの組み合わせ。

ビッグツインらしい歯切れ良く心地よいサウンドをもたらす大容量のサイレンサー。リアブレーキは片押しシングルピストンキャリパーにΦ260mmローターの組み合わせ。

画像: リアホイールは17インチ、スイングアームは従来モデル同様にアルミ製だ。

リアホイールは17インチ、スイングアームは従来モデル同様にアルミ製だ。

画像: フロントフォークはKYB製の倒立タイプ。剛性が高く、無段階のダンピングアジャスターとスプリングプリロードアジャスターを装備する。ブレーキキャリパーはトキコ製のラジアルマウントタイプ。フロントホイールは19インチ、XTにはアルミリムを採用するスポークホイールが、スタンダードモデルはアルミ製キャストホイールがそれぞれ装着されている。

フロントフォークはKYB製の倒立タイプ。剛性が高く、無段階のダンピングアジャスターとスプリングプリロードアジャスターを装備する。ブレーキキャリパーはトキコ製のラジアルマウントタイプ。フロントホイールは19インチ、XTにはアルミリムを採用するスポークホイールが、スタンダードモデルはアルミ製キャストホイールがそれぞれ装着されている。

画像: 1037cc水冷V2エンジンの基本的な部分は従来モデルから受け継がれている。しかし現行モデルでは、新しいスロットルボディにライドバイワイヤーを組み合わせた電子制御スロットルやカムプロファイルの変更で、最新の排ガス規制をクリアしながら7PSものパワーアップを達成。ラジエターの冷却能力アップ、オイルクーラー追加などで信頼性も向上。

1037cc水冷V2エンジンの基本的な部分は従来モデルから受け継がれている。しかし現行モデルでは、新しいスロットルボディにライドバイワイヤーを組み合わせた電子制御スロットルやカムプロファイルの変更で、最新の排ガス規制をクリアしながら7PSものパワーアップを達成。ラジエターの冷却能力アップ、オイルクーラー追加などで信頼性も向上。

画像: 風洞実験により開発されたデザインによって快適性を追求したウィンドスクリーン。XTでは上下50mm、11段階(スタンダードは3段階)の範囲で、ライダーの好みに応じて位置を調整できる可変機構も備えている。ウィンドスクリーンの背後にはさまざまなアクセサリーを装着するのに活用できるバーも装備。

風洞実験により開発されたデザインによって快適性を追求したウィンドスクリーン。XTでは上下50mm、11段階(スタンダードは3段階)の範囲で、ライダーの好みに応じて位置を調整できる可変機構も備えている。ウィンドスクリーンの背後にはさまざまなアクセサリーを装着するのに活用できるバーも装備。

リヤサスペンションもKYB製のリンク式モノショック構造。工具を使わずスプリングプリロードを調整が可能なノブ式プリロードアジャスターを備え、さらに伸び側減衰力調整機構も装備。タンデムや荷物の積載、路面状況に合わせた細かなセッティングが迅速に行える。

画像: アドベンチャー感を刺激する、ラリーマシンのようなイメージでまとめられたコクピット周り。アルミ製のテーパーハンドルバーが標準装備されている

アドベンチャー感を刺激する、ラリーマシンのようなイメージでまとめられたコクピット周り。アルミ製のテーパーハンドルバーが標準装備されている

画像: XTにはセンタースタンドが標準装備されているのが、ツアラーらしさを強く感じさせる部分。スタンダードモデルではオプションとなる。

XTにはセンタースタンドが標準装備されているのが、ツアラーらしさを強く感じさせる部分。スタンダードモデルではオプションとなる。

画像: 燃料タンク容量は20Lで、ロングツーリングに求められる十分な航続性能を確保している。

燃料タンク容量は20Lで、ロングツーリングに求められる十分な航続性能を確保している。

画像: スクリーンの背後に装着されている軽量コンパクトなフル液晶の多機能メーターパネル。XTでは背景が黒のカラー液晶を採用するが、スタンダードモデルは一般的な白背景の液晶になっている。しかし基本的な機能、デザインは両モデル共通だ。

スクリーンの背後に装着されている軽量コンパクトなフル液晶の多機能メーターパネル。XTでは背景が黒のカラー液晶を採用するが、スタンダードモデルは一般的な白背景の液晶になっている。しかし基本的な機能、デザインは両モデル共通だ。

画像: シートはライダー側、タンデム側で分割され段差も設けられたセパレートデザイン。シートの表皮は、グリップ力が高い素材を使用することでホールド性をアップ。さらに新設計の形状を採用することによって、長距離ツーリングなどの安定性を高め、疲労を軽減する快適な乗り心地を実現している。XTはライダーの体格に合わせられるシート高の2段階調整機構も装備。

シートはライダー側、タンデム側で分割され段差も設けられたセパレートデザイン。シートの表皮は、グリップ力が高い素材を使用することでホールド性をアップ。さらに新設計の形状を採用することによって、長距離ツーリングなどの安定性を高め、疲労を軽減する快適な乗り心地を実現している。XTはライダーの体格に合わせられるシート高の2段階調整機構も装備。

画像: ハンドルの左側スイッチボックスの内側にヘルメットホルダーが装備されている。メインキーで開閉が可能なため使い勝手も良好。

ハンドルの左側スイッチボックスの内側にヘルメットホルダーが装備されている。メインキーで開閉が可能なため使い勝手も良好。

画像: メーター左下の側面に設けられているUSBポートはスタンダード、XT共通の装備。シート下の12VDCソケットはXTにのみ標準装備されている。

メーター左下の側面に設けられているUSBポートはスタンダード、XT共通の装備。シート下の12VDCソケットはXTにのみ標準装備されている。

画像: トップケースのベースにもなるリアキャリアの下に見えるテールランプに、高級感を感じさせるクリアレンズを採用しているのもXTの特徴。スタンダードモデルでは赤いレンズとなる。

トップケースのベースにもなるリアキャリアの下に見えるテールランプに、高級感を感じさせるクリアレンズを採用しているのもXTの特徴。スタンダードモデルでは赤いレンズとなる。

スズキ 「Vストローム1050XT」主なスペックと価格

全長×全幅×全高:2265×870×1515mm(2265×940×1465mm)
ホイールベース:1555mm
シート高:855mm(850mm)
車両重量:236kg(247kg)
エンジン形式:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ
総排気量:1036cc
ボア×ストローク:100×66mm
最高出力:106ps/8500rpm
最大トルク:10.1kgm/6000rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:20L
変速機形式:6速リターン
タイヤサイズ前・後:110/80R19・150/70R17
メーカー希望小売価格:143万円(151万8000円) 
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文:濱矢文夫、小松信夫、アドベンチャーズ編集部/写真:松川 忍

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