車体を直立させることでメンテがはかどる!
最近のバイクはオン/オフ問わず、センタースタンドが省略されているのが大半。そうした中、ライダーを悩ませるのがリヤまわりのメンテナンスだ。昨今、メンテナンススタンドに注目が集まるのもそうした事情によるが、“最初の一台”の購入を検討している向きには、はじめて受け+ショートローラースタンドによる、「はじめてスタンド」セットをお勧めしたい。
なによりの特長はコツさえ掴めば、大事な愛車の転倒リスクも少なく、誰もが転倒の安全にリヤスタンドがかけられること。詳細は写真紹介に譲るが、これで気になるリヤホイールまわりの汚れ落としはもちろん、ドライブチェーンの清掃・調整がスピーディに行えるし、長期保管にも有効。ホイール脱着など行いたい向きには、J-TRIP(ジェイトリップ)でV字やL字の受けも別途用意する(受け部分の交換でOK)が、一般ライダーの自宅での作業頻度を考えれば、はじめて受けはベストチョイスなはず。
また、スタンド部はすべて純国産にこだわり、同社工場で生産されるのもウリ。ここにはとても書ききれないが、大排気量車の車重に耐える独自の設計や、耐候性に関わるノウハウが注がれている。百聞は一見にしかず。その利便性をぜひ、味わってほしい。

J.Trip「はじめてスタンド」セット
セット価格:1万6300円(税別)
単体価格:はじめて受け 3800円(税別)
ショートローラースタンド:1万2500円(税別)
![画像: ※はじめて受け[JT-104H]はスタンドと組み合わせる左右ステーとシャフトの3点セット。写真のショートローラースタンド[JT-125]とともに各単品購入も可能だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/10/22/9ef75ddda2d3dd05c78820b9b2511ac83b09ab9b.jpg)
※はじめて受け[JT-104H]はスタンドと組み合わせる左右ステーとシャフトの3点セット。写真のショートローラースタンド[JT-125]とともに各単品購入も可能だ。

はじめて受けの簡便さは、その使用行程を見てもらうのが手っ取り早いだろう。まず、車体が動かないよう、ハンドルを左にフルロック状態まで切り、フロントブレーキを軽くかける。

車体右側からシャフトを差し込んでいく。なお、はじめて受けは対象車のアクスルシャフトがφ9mm以上の中空であることが条件(MT-07/トレーサーを除く)。購入時には要注意だ。

車体左側後部、ナンバープレート辺りに立ち(ここが重要。車体真後ろで作業すると、いざという時に車体を支えきれなくなる)、テールカウルをゆっくり押して車体を直立に立たせる。

スタンド最後部のパイプを軽く踏み込めば、驚くほど簡単に愛車にスタンドがかかる。外す際の作業はこの逆順。くれぐれも、サイドスタンドを出しておくことをお忘れなきように。

こだわりの国産を謳う、森製作所でのリヤスタンド製造風景。万一、ノブ類やローラー部などが破損しても補修パーツが用意されている。長く愛用できるのも同社スタンドの特長なのだ。
まとめ:パークアップマガジン編集部/取材協力:有限会社森製作所