フルモデルチェンジを遂げた新型MT-09は画期的な機構が満載
2020年10月28日、ヤマハは欧米で新型「MT-09」の詳細を公開しました。
そして、同日11時、日本でも販売に関する情報が正式に発表されました!
先行して欧州で発売されることになり、国内では2021年春以降の発売を予定していると明言。
また、新たな情報と写真も複数ありますので、追加情報をお伝えします。
エンジン
新開発の水冷4ストDOHC並列3気筒890ccエンジンは、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースなど主要パーツの多くを新設計。
最高出力と最大トルクが増幅とともに、燃費性能も従来比で9%の改善を実現したとのこと。
フレーム
新設計のフレームは、素材となるCFアルミダイキャストの進化により軽量化を実現。従来は最低肉厚が3.5mm必要だったところ、1.7mmまで薄くするなったようです。
また、新型はリアフレームもるCFアルミダイキャスト製に(従来モデルはスチール製)。これにより、1.5kgの軽量化に成功。メインフレームとリアフレームを合わせて計約2.3kgの軽量化となっています。それでいて、剛性は高いものに。とくに横剛性は従来比で約50%のアップ。直進安定性が高まっているといいます。
ホイール
ホイールは前後で約700gの軽量化。これは、ヤマハ独自の「SPINFORGED WHEEL」を初採用したことによる賜物。鋳造ホイールでありながら鍛造ホイールに匹敵する強度と靭性のバランスを達成した、とのこと。今後他のモデルに採用されそうな画期的な技術ですね。
サイレンサー
サウンドデザインにもこだわりが詰まっています。
排気・吸気を独自に設計・チューニングし、トルク感・加速感を演出。発進時はリアの駆動力と同期した排気音によってトルクを感じ、スロットルを開けた瞬間に音が増大して聴こえるような、スイッチ感のあるサウンドが響きわたる、といい、回転上昇に従ってライダーへの主音源が排気音から吸気音へ切り替わるように調整されているようです。
フルモデルチェンジとなった新型MT-09。新しくなった部分は下の写真とおり多岐にわたっています。
気になる国内モデルの価格は、未定です。続報が入り次第、再度お伝えします!
まとめ:西野鉄兵
ヤマハ 新型MT-09の主なスペック(欧州仕様)
全長×全幅×全高 | 2090×795×1190mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 189kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 890cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 87.5kW(119PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
キャスター角 | 25゜ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | 298mmダブルディスク・245mmシングルディスク |