海外では「ファイアーブレード」というペットネームで親しまれてきたCBR900/1000RRシリーズ。2020年には国内でもそのネーミングが与えられ、サーキット最速を目指すRR-Rに受け継がれることになった。
ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE」誕生の歴史
スーパースポーツの代名詞が「炎の剣」
ルーツとなるCBR900RRは、当初はVFR750Rに対抗する750cc直4のプロダクションレース対応車として企画され、それを拡大する形で生み出された。レースの枠に囚われない排気量としたことで軽さとパワーを両立し、人気が爆発。これが今に至る「スーパースポーツ」のジャンルが確立されるきっかけとなったのだ。
RRは初代から一貫して操りやすさに拘り「トータルコントロール」を標榜しているが、2020年型ではこれをサーキットで発揮するため218PSという最高出力を獲得した。名称は「RR」から「RR-R」に変わる。エンジンのボア×ストロークはRC213Vと同じ寸法となる超高回転型になり、そのパワーから発生するウイリーを抑えるため同じくRC213V譲りのウイングレットも装着した。
ホンダ「CBR1000RR-R」のルーツ
トータルコントロールというテーマのもと初代CBR900RRはグラム単位の徹底した軽量化を図り、600ccクラス並みの乾燥重量185kgを達成。最高出力は124PSと当時のリッターオーバーモデルに劣ったが、0~400m加速では勝り、0~1000m加速でも同等という性能を獲得した。
2000年型でフルモデルチェンジし、ユニークなセミピボットレスフレームを採用。2004年型でレースレギュレーションに対応する1000ccに進化した。
まとめ:オートバイ編集部