ホンダ 「レブル」誕生の歴史
新旧で様変わりするも、ターゲットは変わらず
レブル250に前身となる並列2気筒エンジンを搭載したモデルがあった事は、あまり語られることがない。1985年に登場した初代レブルは、現行レブルと同様アメリカでエントリー層の市場を活性化させる目的で誕生したモデル。それまでにはない本格的デザインのアメリカンカスタムを目指して開発され、日本国内でも人気となった。
新旧レブルにメカ的な共通点は見られないが、低シートによる敷居の低さと若者に刺さるデザインが人気となったのは同じ。一方で当時とは流行が異なり、リアタイヤを極太にした旧型に対して現行レブルはフロントにファットなタイヤを採用、定番のボバースタイルを採り入れている。
装備もシンプルさを徹底追及し、ライトやミラーはもちろん、45mm径のスイングアームまでラウンドシェイプを貫く。さらに2020年型では、全ての灯火類をLED化してカスタム感を演出。また、ビキニカウル付きのSエディションも追加し、選択肢を広げている。
ホンダ「レブル」のルーツ
並列2気筒エンジンを搭載した初代レブルは、1981年に登場した250Tの233㏄空冷OHCを採用。これにティアドロップタンクや各所にクロームメッキパーツなどを徹底的に盛り込んだ。
1990年型で大型のシリンダーヘッドカバー、1994年型で右側2本出しマフラーを採用し完成度を高めている。
その後国内ではレブルの存在が途切れるが、現行のレブル250が2017年に登場し大人気に。2018~2019年の軽二輪ベストセラーに輝いている。
まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸