シャープさを増した車体は約6kgの軽量化! パワーは約3kW力アップ!!
2012年に「ニューミッドコンセプト」シリーズの第一弾であるNC700Xとして誕生。2014年のモデルチェンジでNC750Xへと進化し、熟成を重ねてきたこのモデルが、今回発表された2021年モデルでスタイリングだけでなく、エンジン、フレームにも手を入れ、電子制御を搭載するなど、あらゆる面に手をいれて、大幅な進化を遂げた。
2020年11月10日に欧州で発表された新型NC750Xは、バルブタイミングと吸排気効率の改善などにより、エンジンのピークパワーは約3kW向上。ギア比にも手を入れレスポンスの向上を図っている。
エンジンだけでなくフレームも細部の改善を図り、車両重量は6kg軽くなっているとの発表なので、乗り味にも大きく変化があると予想される。
外観はLEDヘッドライト、テールライト、ウインカーなど新しいデザインを採用。シャープなノーズやサイドパネル、サイドカバーはよりスリムとなり、スクリーンも形状変更することで、先鋭的で次世代モデルらしさを印象づけるスタイリングになっている。
スロットル・バイ・ワイヤに、3つのライディングモードを搭載!
今回のモデルにはスロットル・バイ・ワイヤが初採用され、RAIN、STANDARD、SPORTの3つのライディングモードと、カスタマイズが可能なUSERモードを搭載。DCTはそれぞれのライディングモードに合わせた制御が採用されている。
HSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)は従来の2レベルから3レベルとなり、より細かい入力設定を可能に。MTモデルではスリッパークラッチを初採用。レバーの負荷を20%削減している。
メーターも新しいデザインの液晶ディスプレイが採用されている。
シート高は30mmダウン、ラゲッジスペースは22Lから23Lに増量!
NC750Xといえば、ヘルメットも収納できるラゲッジスペースも魅力のひとつ。今回のモデルチェンジにより、22Lだった容量は23Lへと増え、アドベンチャースタイルのフルフェイスヘルメットは収納できるように変更されている。
オプションでUSB-Cソケットの取り付けも可能だ。キャスター角やトレール量に変更はないが、従来モデルと比べて全長は5mm短くなり、ホイールベースは5mm長く、シート高は30mmダウン。タイヤサイズは従来モデルと同じサイズを採用している。
細部にまで手を入れたモデルチェンジとなったNC750X。より実用性、快適性、操作性を高めたこのオールラウンダーモデルは、国内導入が待ち遠しい1台と言えるだろう。
新型NC750Xのカラーバリエーション
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ホンダ「NC750X」(2021年モデル・欧州仕様車)
全長×全幅×全高 | 2210×846×1330mm |
ホイールベース | 1535mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 214kg(DCTは224kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 745cc |
ボア×ストローク | 77×80mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 43.1kW/6750rpm |
最大トルク | 69N・m/4750rpm |
燃料タンク容量 | 14.1L |
変速機形式 | 6速リターン(6速DCT) |
キャスター角 | 27゜ |
トレール量 | 110mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-ZR17M/C (58W)・160/60-ZR17M/C (69W) |
ブレーキ形式(前・後) | 320mmシングルディスク・240mmシングルディスク |
まとめ:松下尚司